...鬱勃たる不平――表面化することの不可能なその哀れむべき暗い不満の感情が...
犬田卯 「瘤」
...さもなければ哀れむべき想像力の貧困なる者である...
海野十三 「地球発狂事件」
...罪もなく運命の手におちて行く舞台の上の人々を哀れむ...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...同病相哀れむゆえんであろうか...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...そして同病相哀れむ心から私は急いでそこを通り過ぎねばならなかった...
寺田寅彦 「写生紀行」
...不幸な自分を客観し哀れむ態度がとれるようになって初めて泣くことが許されるようである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...何も哀れむことはないわけだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「おとなしくしな」哀れむべし...
中里介山 「大菩薩峠」
...哀れむべし、長州遠征の壮士...
中里介山 「大菩薩峠」
...かえって哀れむべき男なのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼の虜(とりこ)となったあの哀れむべきマケドニア王が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(c)我々の哀れむべき経験が知っているような約束とは全く別のものに(a)想像しなければならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こんなにも危険な道具になる!(b)哀れむべきものよ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...淋しく物思う地上の一人子を哀れむように照らしております...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...村人の信用を博するために骨を折っている一種の哀れむべき自家広告術ぐらいのものであろう...
夢野久作 「眼を開く」
...はや彼の増長慢のあらわれと哀れむべきではありませんか」「先生...
吉川英治 「三国志」
...この堪え難き悲哀は何をか悲しみ何をか哀れむ...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
...この哀れむべき人の中にさらに歩を進めたる労働者を見よ...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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