...哀れむべきハリーは非常な滿足を覺えた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...科学的精神の訓練を経たことのない処から来る現下の日本の哀れむべき文化意識に対する呵責する処のない弾劾なのだ...
戸坂潤 「読書法」
...哀れむべし、長州遠征の壮士...
中里介山 「大菩薩峠」
...かえって哀れむべき男なのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...此哀れむべき婦人を最後の一滴まで搾取した...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...兄は哀れむべき人だし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...哀れむべきではないか...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...哀れむべき存在とし残酷に扱われた人間としていることを作者が見のがしていないことである...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)」
...が運命は決して此哀れむべき俺を哀れんで呉れなんだ...
村山槐多 「悪魔の舌」
...然るにその手紙も未だ着かざる可きその日の夕刊にて自分は彼哀れむ可き考古学者戸田元吉が佐竹廃園の丘上に他殺されその死体が発見された事を知つた...
村山槐多 「殺人行者」
...やがてエジプト王の無頼な役人の前に哀れむべき哀訴者となり下った...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼の虜(とりこ)となったあの哀れむべきマケドニア王が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただただローマの国の哀れむべき状態に対する同情のほかには...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...哀れむべきすべての失敗はこの顛倒から来るのである...
柳宗悦 「工藝の道」
...哀れむべき凡ての失敗は...
柳宗悦 「民藝四十年」
...哀れむよりさきに厭らしさと怒りで震えるような気持だったが...
山本周五郎 「柳橋物語」
...哀れむような微笑をたたえた...
吉川英治 「親鸞」
...哀れむべき眸(ひとみ)だろう...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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