...』『松永はまだ咯血もしないだらう...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...咯血するやうになつたらもう駄目だと言ふんだ...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...或は最初のから咯血から一月と保(も)たないかも知れないと言ふんだ...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...二度も三度も咯血(かつけつ)しました...
薄田泣菫 「恋妻であり敵であつた」
...三年前咯血をしてから...
高浜虚子 「子規居士と余」
...どうしても咯血がとまらぬので氷嚢(ひょうのう)で肺部を冷し詰めたために其処(そこ)に凍傷を起こした...
高浜虚子 「子規居士と余」
...二明治二十九年の夏に子規居士が従軍中咯血(かっけつ)をして神戸...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...居士は病床に寝たままで枕元の痰吐きに沢山咯血をしていた...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...その咯血は長くはつづかなくって...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...喉間(こうかん)咯々(かく/\)声あるに至る...
夏目漱石 「人生」
...明治二十二年の五月に始めて咯血(かっけつ)した...
正岡子規 「墨汁一滴」
...血を咯(は)く事よりもこの天井の低い事が一番いやであった...
正岡子規 「病」
...しかし入院後一日一日と病は募(つの)りて後には咯血に咽(む)せるほどになってからはまた死にたくないのでいよいよ心細くなって来た...
正岡子規 「病」
...私はあの二度目の咯血以來といふもの...
水野仙子 「響」
...強壮な人でも多量に用いると害になりますが脳の悪い人や肺病で血を咯(は)く人やあるいは心臓の悪い人や妊娠中の婦人や脚気(かっけ)病人や眼病の人には絶対的に禁じなければなりません...
村井弦斎 「食道楽」
...突然咯血して病床に横はつたまでの足掛け三ヶ年間に渉る自分のまづしい收穫で且つ蘇生した人間の靈魂のさけびである...
山村暮鳥 「風は草木にささやいた」
...血を咯(は)きながら修史何十年の悲壮な努力の姿は...
吉川英治 「剣の四君子」
...彼女(かのぢよ)は多量(たりやう)の咯血(かくけつ)の中(なか)にのめつてゐた...
若杉鳥子 「彼女こゝに眠る」
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