...母から兄の単衣の縫直しを咐(いひつか)つて...
石川啄木 「鳥影」
...母から兄の單衣の縫直しを吩咐(いひつか)つて...
石川啄木 「鳥影」
...手を叩いて更に「天麩羅二つ」と吩咐(いひつ)けた...
石川啄木 「病院の窓」
...それからお定は吩咐(いひつけ)に隨つて...
石川啄木 「天鵞絨」
...主人に吩咐(いいつ)かって...
徳田秋声 「あらくれ」
...」庸三は子供に吩咐(いいつ)けたが...
徳田秋声 「仮装人物」
...留守をしてゐた若い洋画家のK―子さんに丼を誂へるやうに吩咐(いひつ)けたりして...
徳田秋聲 「草いきれ」
...茂兵衛 波一里儀十さんの吩咐(いいつけ)でやったことか...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...待(ま)たせて置(お)きても宜(よ)かりしを供待(ともまち)ちの雜沓(ざつたふ)遠慮(ゑんりよ)して時間(じかん)早(はや)めに吩咐(いひつけ)て還(かへ)せしもの何(なん)としての相違(さうゐ)ぞやよもや忘(わす)れて來(こ)ぬにはあらじ家(うち)にても其通(そのとほ)り何時(いつ)まで迎(むか)ひ出(だ)さずには置(お)かれまじ...
樋口一葉 「別れ霜」
...誰かが吩咐(いいつ)けるように...
室生犀星 「津の国人」
...茶の支度を吩咐けにきたのであったが...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...それでは明日後から次男をつれて来るように咐(いいつ)け...
横光利一 「夜の靴」
...その七内の供をして行けと吩咐(いいつ)けられた...
吉川英治 「新書太閤記」
...『今夜はよく寝ておかなければならぬから』弥太之丞に夕飯を与えるように吩咐(いいつ)けて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...何の吩咐けだ』『大阪表へお立退(たちの)きになるんで...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...滴(したた)る襟の汗を拭いながら吩咐(いいつ)けた...
吉川英治 「茶漬三略」
...上(かみ)からのお吩咐(いいつ)けとでもあれば...
吉川英治 「宮本武蔵」
...茶を吩咐(いいつ)けると...
吉川英治 「柳生月影抄」
便利!手書き漢字入力検索