...現(げん)に俺の母親(おふくろ)などは寃(むじつ)の咎(とが)で殺された...
内田魯庵 「犬物語」
...即ち他を咎(とが)めてその顰(ひそ)みに倣(なら)うの流義で...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...たとえ太子であっても大問題が起るでしょう? それで太子には何の咎(とが)めも掛からなかったのですか?」と私は聞いてみた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...ナタリイ」と私は咎めるように嘆息した...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...亦与つて大に咎めありと断言せざる可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...酒の咎(とが)だと云う...
夏目漱石 「虞美人草」
...再び咎(とが)めれば云う...
夏目漱石 「作物の批評」
...セエラを咎めるように泣きじゃくりました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...おもしろ可笑しく世を渡るに咎める人なく美事繁昌して居まする...
樋口一葉 「にごりえ」
...もう今は疲勞に負けても氣が咎(とが)めもしまい...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その他の場所また殊に食時これを放るを少しも咎めず...
南方熊楠 「十二支考」
...心のゆくままに語るを咎(とが)め玉ふな...
森鴎外 「うたかたの記」
...おまえは咎人だ、などという言葉を、まさか岡安の口から聞こうとは思わなかったからだ...
山本周五郎 「さぶ」
...正式に咎められることはなかった...
山本周五郎 「竹柏記」
...どうぞ深く咎(とが)めずに読んで下さい...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
...僭上(せんじょう)なり――とは咎(とが)められない...
吉川英治 「新書太閤記」
...咎めだてするわけではない...
吉川英治 「平の将門」
...お咎めのある者へ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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