...別段それを咎(とが)めようともしない...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...彼の怠惰をおそらく咎(とが)めないであろう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...気が咎(とが)めていたからこそ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...福子に見咎(みとが)められないように...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...場合によつては無節操を咎めるものはなかつた...
田山録弥 「百合子」
...嬉(うれ)しうもお咎(とが)めなされた! では...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...それを兄が聞き咎めたのが初まりで...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...けれども長吉(ちやうきち)には誰(たれ)にも咎(とが)められずに恋人の住む家(うち)の前を通(とほ)つたと云(い)ふそれだけの事が...
永井荷風 「すみだ川」
...鰡八の方は何のお咎(とが)めもなく大得意で威張っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰も太閤の乱倫没徳を咎(とが)める人がない...
中里介山 「大菩薩峠」
...成敗(せいはい)は兵家(へいか)の常にして固(もと)より咎(とが)むべきにあらず...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...爾来犬猫を見れば必ず誓書の紛失を咎(とが)め...
南方熊楠 「十二支考」
...どんなことも若さの咎(とが)で済む時代にも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ええ慥か薬の外交員と心中したとかって」その話を漁師の一人が聞き咎(とが)めた...
山本周五郎 「青べか物語」
...なんの咎(とが)もねえ者を罪人にし...
山本周五郎 「さぶ」
...(何を笑う?)と咎(とが)める色もなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...お咎(とが)めなく何事もゆるされた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――すると誰か後ろで咎(とが)めた者があった...
吉川英治 「茶漬三略」
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