...船客は一人も降りていません」その言葉を課長は聞咎(ききとが)めた...
海野十三 「地中魔」
...どこへいらっしゃるの?」咎(とが)めるようにいった言葉は...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...夫人は深夜戸締(とじまり)をかってに開けて入って来た闖入者(ちんにゅうしゃ)を咎(とが)めずにはいられなかった...
田中貢太郎 「一握の髪の毛」
...―――そう考えると己(おの)れの卑劣さを咎(とが)めない訳には行かなかったが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...場合によつては無節操を咎めるものはなかつた...
田山録弥 「百合子」
...まつたくその認識を有しない人々は咎むべきであるほど容易であることが推論せられるといふことに...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...あなたはお咎めになさらないでしょうな」と云うと「僕はあの男をどぶの中から引き抜いてやったんだから...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...彼(かれ)は日中(につちう)甘藷畑(さつまいもばたけ)の側(そば)を過(す)ぎては自分(じぶん)の荒(あら)した趾(あと)を見(み)て心(こゝろ)に酷(ひど)いとは思(おも)ふのであるがそれを埋(うめ)て置(お)くには心(こゝろ)が咎(とが)めた...
長塚節 「土」
...数十万の人間が、怨みも、咎もないのに、戦場で殺し合っていたように、――眼に立たないように、工場や、農村や、船や、等々で、なし崩しに消されて行く、一つの生贄(いけにえ)で、彼もあった...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...お前がアナスタジーを咎めだて出来ようか? お前はお前の将来に向けての利己主義から...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...旧時の門閥(もんばつ)虚威(きょい)を咎(とが)めてその停滞(ていたい)を今日に洩(も)らさんとするは...
福沢諭吉 「旧藩情」
...校川が先日どなりこんでまいったな」「水戸家の咎人を両名匿まったと申す...
山本周五郎 「新潮記」
...咎めるような眼つきが...
山本周五郎 「ちゃん」
...それなら尻くれえ見られる咎(とが)はあるかしれねえ...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...その不遜(ふそん)を咎(とが)めず...
吉川英治 「三国志」
...「そうもあろう」藤吉郎は咎(とが)めなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...決してその方たちの作法とか言語などを咎(とが)めはせぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...気咎(きとが)めを...
吉川英治 「親鸞」
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