...桂枝(けいし)の匂(にほ)へるを咎むる勿れ...
芥川龍之介 「三つのなぜ」
...別段咎め立などしないやうにして貰ひたい...
薄田泣菫 「茶話」
...神様のお咎(とが)めが恐ろしくないか...
田中貢太郎 「春心」
...どんなお咎(とが)めを蒙(こうむ)るかも判らないと思った...
田中貢太郎 「山寺の怪」
...ある時は長い間人知れず自ら咎(とが)めてゐた殺人の罪を持つた男をしてその胸を開かしめた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...ロンドンの動物園にいたある大鴉などは人が寄って来ると“Who are you ?”と六(むつ)かしい声で咎めるので観客の人気者となったという話である...
寺田寅彦 「鴉と唱歌」
...かつ私をも咎めなかった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...咎められると思うが...
直木三十五 「南国太平記」
...破戒の咎(とが)がいくらか身を責めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...上人のお咎めとしては念仏興行の理由ばかりであるから...
中里介山 「法然行伝」
...気が咎(とが)めて出来ず...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...甚しきは敢て婬乱を恣(ほしいまま)にして配偶者を虐待侮辱するも世間に之を咎むる者なく...
福沢諭吉 「女大学評論」
...国典を犯すに非ざれば咎(とが)めざるゆえんなり...
福沢諭吉 「学校の説」
...僧正その咎(とが)を責むるに答えて...
南方熊楠 「十二支考」
...つやつやした豪華な着物が咎められ卑しまれるようになったか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...誤って呼ばれるのは迷惑千万であるがつまりは商売人や宿屋の亭主の身としてはやたらに言葉咎(とが)めをしては商売が繁昌(はんじょう)せぬゆえに...
柳田國男 「地名の研究」
...なにか心に咎(とが)めることでもあるのかね」「つまらないことを云う」と七兵衛は苦笑した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...趙範に咎(とが)めた...
吉川英治 「三国志」
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