...かも瓜 (やや和みたる調子にて)お前のいふことは...
薄田泣菫 「独楽園」
...雨さえ降ってくれれば常に心和み神休むのである...
辰野隆 「雨の日」
...でもあの人は和みも喜びもしなかった...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...空気のなかには何か細かいものが無数に和みあつてゐるやうだつた...
原民喜 「永遠のみどり」
...北豊島の郡(こおり)といへば、何となう『江戸名所図会』などみる心地して昔めかしく、寒梅、寒菊、福寿草その他春待つ花樹をひさぐ植木屋のいと多きも、寂しきこのごろの我がこゝろには、いたく和みぬ、されば一日そが果樹園に杖ひくうち、葉柊(ひいらぎ)に似て異国めき、名はわからねど植木屋もたゞ「西洋の、おめでたき草……」とのみよべる珍草あり、さして風情はあらざりしが、奇(めづら)しきまゝ求め来(きた)り、綺堂、岡本先生に贈り参らせたり...
正岡容 「滝野川貧寒」
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