...予は恰度、予の前に立ちはだかつてゐた一疋の野獸が、咆え、さうして牙を鳴らしただけで、首をらして林の中に入つて行つたやうな安心を感じた...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...平生(へいぜい)名利の巷(ちまた)に咆哮(ほうこう)している時は...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...恐竜の咆哮がおさまるとともに...
海野十三 「恐竜島」
...捏造(ねつぞう)だ!」鴨田は尚も咆哮(ほうこう)した...
海野十三 「爬虫館事件」
...されど風益甚しく、大雨加はり、松林叫び、海濤咆哮し、戸鳴り、家動く...
大町桂月 「北條より一ノ宮へ」
......
竹内浩三 「骨のうたう(原型)」
...突然子牛のようなペリッに咆(ほ)えられた...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...咆哮の烈風暴るゝにさも似たり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...たとえば牡牛のごとくのど一杯に咆え散らして...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...その巨大な大砲の発する咆哮(ほうこう)も颶風のため哀れにいたずらに空虚と暗夜とのうちに運び去られ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...二声三声咆哮(ほうこう)したかと思うと...
中島敦 「山月記」
...機械は「ごォーッごォーッ」と獣が咆(ほ)えるような声を立て...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...荒波はしぶきを上げて咆(ほ)えたてているのだ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...にわかにはげしく咆(ほ)え立て...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...バルフォールの『印度事彙』に夜分コレバルー咆うる所必ず虎あり...
南方熊楠 「十二支考」
...咆哮して鋭く身構へた...
三好達治 「測量船」
...そのかみの狼の咆吼をあげ...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...大量な人物を撒(ま)いて咆哮(ほうこう)していた...
吉川英治 「三国志」
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