...けだものの咆哮(ほうこう)に似た恐ろしいうめき声がほとばしった...
江戸川乱歩 「影男」
...禽というよりはおそらく狼のそれに似た長く引かれた薄気味わるい咆(ほ)えごえをたてた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ちょうど獣が鼻づらを地面にあてて本腰に咆え立てるときのように...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...地底の喧騒と咆哮はたちまち海嘯(つなみ)のように遠ざかって...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...また咆えかかった犬を叱(しか)り付けました...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...終日凄じい咆哮をつゞけてゐたといふことであつた...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...盲目の自我が、咆(ほ)え、漁(あさ)り、模索し、かみつく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼は咆(ほ)え度い口を封じられたやうに全身を顫はせた...
長與善郎 「青銅の基督」
...自己の劃したる檻内(かんない)に咆哮(ほうこう)して...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...にわかにはげしく咆(ほ)え立て...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...両馬暫く頭を相触れ鼻息荒くなり咆(ほえまわ)り蹴り合う...
南方熊楠 「十二支考」
...まるで咆(ほ)えるような声で笑いだしました...
宮沢賢治 「かしわばやしの夜」
...野獣の咆哮(ほうこう)そのもののように聞えた...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...それはかなしげな咆え声であつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...火煙を吐くのも、咆哮するのも、また進退するも、すべて内部に仕掛けてある硝薬(しょうやく)と機械の働きだった...
吉川英治 「三国志」
...人間の咆哮(ほうこう)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...一言の咆哮(ほうこう)が...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...咆哮(ほうこう)を揚げ直して...
吉川英治 「源頼朝」
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