...貴女の生命の恩人ですよ...
泉鏡花 「婦系図」
...その婦人を生命の恩人だといって抱きあげた――という例があるのです」「それは...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...「あなたは僕の命の恩人だ...
海野十三 「月世界探険記」
...あなたの命の恩人ということになりますね...
太宰治 「女の決闘」
...……樹明君から胃の名薬(一名白米)が到来した、何といつても米と水と塩とさへあれば、私は当分死なゝいですむ、命の恩人だ、井月の口吻をまねすれば、千両、千両!殺されて、焼かれて、油虫が香ばしい匂ひを発する、人間は残忍至極の動物なるかな(油虫は人間を害しはしない)...
種田山頭火 「其中日記」
...或は俺を生命の恩人だとも思ってるかも知れない...
豊島与志雄 「自由人」
...「命の恩人だが、もう、こんな命は、要らねえから、要らねえ命を助けてもらったのに、恩も、へったくれもねえ...
直木三十五 「南国太平記」
...貴下は、命の恩人だ...
直木三十五 「南国太平記」
...急げば、明後日には、京へ入れようが、その足で、とにかく、叡山へ参ろう」「では、若旦那、大津から坂本へ出まして、そこから」「そう」小太郎は、頷いて「父の墓参も致したいし、義観と申す、命の恩人にも、礼を申したい」「お兄様」と、深雪が「お姉様の、お墓は?――何処に、ござりましょうか」「綱手か――墓はない」「では、埋めましたところは?」「知らぬ」深雪は、俯向いた...
直木三十五 「南国太平記」
...主人の命の恩人だとか言いますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私のためには命の恩人...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...命の恩人扱ひは變ぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あなたは命の恩人ですし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...命の恩人なんて忘れます...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...おれはお前の命の恩人だぞ...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...吉信こそ家康の命の恩人だぞ」「もったいのうござります」信次はしずかに拝揖(はいゆう)しながら云った...
山本周五郎 「死處」
...あくまで命の恩人だとおっしゃいますか」金吾は眉を顰(ひそ)めて...
吉川英治 「江戸三国志」
...命の恩人だよ、この船頭さんは」しかし船頭は、三人の感謝をみても、ふンといった面(つら)つきだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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