...呼びかけられて顔をあげると...
海野十三 「四次元漂流」
...中畑さんに思いがけなく呼びかけられてびっくりした経験は...
太宰治 「帰去来」
...むかしの若き芸術家たちが世界に呼びかけた機関雑誌...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...向うのかみさんを呼びかけ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...誰かに呼びかけた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...一つの火が他の火に呼びかけるように...
中井正一 「図書館法の成立」
...突然そう呼びかけられたので...
山本周五郎 「青べか物語」
...「待てゆきを」「兄さん」と佐久馬が呼びかけた...
山本周五郎 「薊」
...艶(つや)のある声でこっちへ呼びかけた...
山本周五郎 「似而非物語」
...おたみは襖の外から呼びかけ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...がやがやと口々に呼びかけながら迎えにやって来た...
山本周五郎 「新潮記」
...平手と呼びかけて...
山本周五郎 「花も刀も」
...「困ったおいたずらだ」和助は自分の舟をまわらせながら、「今日は七夕で、あのお屋敷へゆく日じゃないか、比女さまはたいそう怒っていらっしゃる、おまえも知っていた筈だろうが」「そんなことぐらいで、乙女さまがすなおにお帰りなさると思うなら、お守り役はこれから和助に譲るよ」「なにを云うんだ、つまらない」和助は相手にならず、ちょうど泳ぎ着いた花世に向って、こちらへお乗りなさい、と呼びかけた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...垣の外から低い声がトムに向って呼びかけた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...また来たか」と、呼びかけた...
吉川英治 「三国志」
...「おい、十郎」さっきからその高氏は、掖門(えきもん)ノ廊(ろう)に床几(しょうぎ)をおいて、内苑(ないえん)の梅でも見ている風だったが、ふと過(よ)ぎりかけた部将の佐野十郎へ、こう呼びかけた...
吉川英治 「私本太平記」
...ところが、蠣浜(かきはま)橋の上まで来ると、足早に摺(す)れ違った黒羽織の武家が、足を止めて、『小山田の隠居か』と、呼びかけた...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...『みどり――』そう呼びかけられて何気なく振り向こうとした刹那...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
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