...且(か)つそのいずれもが足許(あしもと)にも及ばないほどの蠱惑的(こわくてき)な味感(みかん)を与えたものであるから...
海野十三 「不沈軍艦の見本」
...ブランデーの刺すような味感がのこっていた...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...それを真に味感することが出来る者にとってのみ...
豊島与志雄 「秋の気魄」
...誰か h の有難味感ぜざるものあらん...
長岡半太郎 「プランク先生の憶い出」
...殊に食べ物に就いてはデリケートの味感がないと見え...
濱田耕作 「異國さかな雜談」
...不気味感が強まったのは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...海の彼方のクリスマス前夜のやうな金や紅の星ちりばめた西洋菓子味感とがおもしろくとんちんかんに相交錯してゐた...
正岡容 「浅草燈籠」
...この人の明治味感は木村荘八画伯も何かの随筆の中で讃えておられたと思う...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...げてもの味感が何ともありがたくなつかしくて...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...もはや新世紀のカーキ色なることが大正味感が感じられていい...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...まず橘之助の歌いようをげさくな味感にでっちたものでともに至宝だと感嘆される...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...就中伎翁には本格の時代味感溢るる佳吟が少くない...
正岡容 「大正東京錦絵」
...この開化味感溢るゝ楼上に酔語した...
正岡容 「山の手歳事記」
...貞秀が横浜絵芳藤が手遊絵さては三代広重が紫ぞ卑しき開化錦絵の下魚味感は...
正岡容 「寄席風流」
...上野の鈴本(のちの鈴本キネマのところ)はじつにこの二階席系列に属し江戸末から明治へかけての殷賑街のみに見られる艶と実益とを兼ね備へた特殊建築の味感をば...
正岡容 「寄席風流」
...その趣味感覚は何よりも鋭敏であった...
柳田国男 「海上の道」
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