...この伸縮がことに著しいのです...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...この現象は古い時代のものほどに著しいような気がする...
寺田寅彦 「浮世絵の曲線」
...堂々とした鬚を立てた先生等の中に交つた此の白面無鬚の公子の服装も著しくスマートなものであつた...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...耳と目の比較をする時に考えられる著しい差別は...
寺田寅彦 「耳と目」
...……こういうふうに全編を通じて見て行っても芭蕉と野坡の「音色」の著しいちがいはどこまでも截然(せつぜん)と読者の心耳に響いて明瞭(めいりょう)に聞き分けられるであろう...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...近頃の東京諸新聞紙の著しい傾向はスター・システムの強化であろう...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...大きい眼と口とだけが著しく目立った...
豊島与志雄 「子を奪う」
...子供の数は著しく減少しているようである...
豊島与志雄 「風俗時評」
...上野の始て公園地となされたのは看雨隠士なる人の著した東京地理沿革誌に従えば明治六年某月である...
永井荷風 「上野」
...六角板の周辺に近い点に他の核が附著し...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...年出生が著しく年死亡を超過する進歩的な国においては...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかし旧国の風俗習慣が食物の豊富なるによって著しい変化を遂げ...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...経済の発達は実に著しいもので...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...成功について今日の倫理学の殆(ほとん)どすべてにおいて置き忘れられた二つの最も著しいものは...
三木清 「人生論ノート」
...例えば加筆(c)や第三巻第十章などにおいて著しく緩和されているから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...著しいもののうちに數へてよからう...
吉川英治 「折々の記」
...そして懐中から私の最近に著した歌集『くろ土』を取り出してその口絵の肖像と私とを見比べながら...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...しかるにその刺戟の効果は西欧とシナとでは著しく異っている...
和辻哲郎 「鎖国」
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