...若し次から次に別れを告げることが虚僞を許さゞる兩性生活の形式であるとしたなら……...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...彼等に足が生えましたよ」と告げると...
魯迅 井上紅梅訳 「鴨の喜劇」
...スペインの攻撃目標がワイト島であることを告げるのだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...そのひとに告げるとか...
太宰治 「たずねびと」
...鼾を掻いて熟睡している由を告げる...
谷崎潤一郎 「鍵」
...もっと実状を卒直に告げるだろう事大主義文化と民衆自発的文化と...
戸坂潤 「日本文化の特殊性」
...翌日の祭典を告げる聞き馴(な)れた鐘の音を聞くと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...別れを告げる途しかもはや残っていないことを...
豊島与志雄 「反抗」
...「あそこではこんなもの売つてくれるよ」と私はめづらしさのあまり妹に告げると...
原民喜 「小さな村」
...直ちにかかる基金が奇蹟的に増加を告げるものと...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...お居間に女房たちも多い様子であったから源氏は捨てられた男の悲痛な心持ちを簡単な言葉にして告げることもできなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そして彼の敵マングースが彼を襲おうと近づくと、彼が眠ったままやられては大変と、飛んで行ってその歌と口ばしとで彼を目覚まし、危険を告げる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...時を告げる声が聞こえた...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...帝玄徳は告げる者に笑って...
吉川英治 「三国志」
...告げるがよい」「ありがとう存じまする」「先頃の大雨は...
吉川英治 「私本太平記」
...ことばをもっていま告げる力もない...
吉川英治 「新書太閤記」
...飯時を告げるのであった...
吉川英治 「平の将門」
...蒼(あお)くなって、中間(ちゅうげん)が、奥へ告げると、八十三郎は提(さ)げ刀(がたな)で、つかつか出て来た...
吉川英治 「松のや露八」
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