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小穴隆一 「二つの繪」
...呉竹(くれたけ)の蔭なる小路(こうじ)に隠れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の呉竹の小路の間から...
中里介山 「大菩薩峠」
...七兵衛は、そんな事を考えている時、下では、呉竹の間や、稲垣の蔭や、藤棚の下や、不動堂の裏あたりから、黒い人影が幾つも、のこのこと出て来ては、松の幹の下の、以前に話し込んでいた二人の前に集まると、二人の者がいちいちそれに囁(ささや)いて差図をするらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...庭(には)の一隅(すみ)の呉竹(くれたけ)の根元(ねもと)にころがつてゐるそれを拾(ひろ)ひ上(あ)げようとした刹那(せつな)...
南部修太郎 「畫家とセリセリス」
...行方なしや迷ひ……窓の呉竹(くれたけ)ふる雪に心下折(したお)れて...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...窓の呉竹((くれたけ))ふる雪に心下折(したを)れて我れも人も...
樋口一葉 「雪の日」
...凄い眼ざしで「呉竹」の方を眺めているが...
久生十蘭 「魔都」
...笑子とバロンセリがツルんで「呉竹」にいたってえのは...
久生十蘭 「魔都」
...あの呉竹はどうなったかしらと思って見やると...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...さっきの呉竹がますます傾き出しているのをも...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...呉竹(くれたけ)といったものです...
牧野富太郎 「植物記」
...縁に近くはえた呉竹(くれたけ)が若々しく伸びて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...呉竹さんに渡しといて下さい」とか云って...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...川村呉竹氏は元より俳句で飯は食ってはいないが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...夕方から主人呉竹氏の紫檀机のそばに坐りこんで...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...主人の呉竹氏にそれを示し「こんな恐ろしい子ッてありゃしない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...その人も呉竹氏へ云ったそうである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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