...もし犯人が最後に演じた大きい失敗をのこして呉(く)れなかったら...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...急に挙手注目して席を譲つて呉れた...
薄田泣菫 「茶話」
...」呉俊陞氏は瘠(や)せた小狗(こいぬ)を労(いた)はるやうに赤塚氏の肩へ手をかけた...
薄田泣菫 「茶話」
...唯冀(ねが)ふところのものは総べての木が目隠しの役目を全うして呉れることである...
高浜虚子 「発行所の庭木」
...呉服橋を渡ってこっちへ来る紋附羽織(もんつきはおり)を着た男があった...
田中貢太郎 「妖影」
...犬に喰われたのだ」呉侍御は郡守に訴えた...
田中貢太郎 「陸判」
...呉葉の前に立つた一つの黒い影があつた...
田山花袋 「道綱の母」
...それと直交し弓なりに立って見える呉服橋(ごふくばし)通りの道路を...
寺田寅彦 「LIBER STUDIORUM」
...おゑんさんは何處でもそこらに居て呉れといつて只あたふたとして居る...
長塚節 「菜の花」
...その一手を呉清源は気がつかないでいて...
野上彰 「本因坊秀哉」
...教師(けうし)から言(い)ひ聞(き)かして呉(く)れました樣々(さま/″\)の事(こと)は...
樋口一葉 「この子」
...二た月ほど働いても給金を呉れないので...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...まあ当分エハガキを使つて呉れよ...
牧野信一 「エハガキの激賞文」
...私には勉強をしてゐる風を装つて呉れと懇願した...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...おもひ返して呉れればいい...
正岡容 「大正東京錦絵」
...此処まで読んで呉羽之介は色を失いました……さては自分の無情を怨(うら)んで...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...わざわざ優しくしてお呉れのにあんなひどくおしやはる心が一寸も分らん...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...もちろんこれも呉の使節として赴いたものである...
吉川英治 「三国志」
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