...今お呉れだつたこの涙と愛と死の小さい心の臟は...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「わるい花」
...一体目撃者の俺をどうして呉れるんだ...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...いつ呉王を覘(ねら)って敵国の軍勢が...
海野十三 「西湖の屍人」
...但し呉々も強ふるのでは無い...
高濱虚子 「續俳諧師」
...さういふことは成行にまかせるより他爲方がないぢやないか……』『でも……』『もつとお前は私に殿の機嫌を取れと言ふの?』窕子はじつと呉葉を見詰めた...
田山花袋 「道綱の母」
...自然は休戦の息つく間も与えて呉れぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...種々(いろ/\)の口々(くち/″\)を申込(まうしこ)んで呉(く)れた...
樋口一葉 「この子」
...事情を知らん人は寿命だから仕方がないと言って慰めて呉れたけれど...
二葉亭四迷 「平凡」
...断然とりあげて預つて置いて呉れといふことを私は亭主に頼んで...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...ぢや今日僕が帰る迄に定めて置いて呉れませんか...
牧野信一 「眠い一日」
...昔中国から来た呉茱萸が今日本諸州の農家の庭先きなどに往々植えてあるのを見かけるのは敢て珍らしいことではない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...どうか疲れをお大切に、呉々も...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...東京まで案内して呉れるならば...
山之口貘 「野宿」
...幾ら幾ら呉れ...
山本周五郎 「青べか物語」
...それまでお嫁にゆかないで待っていて呉れるか」「待っているわ」おせんはからだじゅうが火のように熱くなった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...この先には呉兵が陣している...
吉川英治 「三国志」
...この辺には呉勢は一騎もいないと聞いていたからである...
吉川英治 「三国志」
...いちばんの早道でしょう」「呉(ご)軍師...
吉川英治 「新・水滸伝」
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