...お前よく静に言つてお呉れよ...
石川啄木 「鳥影」
...これもしツかりやつて呉れ給へよ」と云つてゐるうち...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...……田舍も戀ひしいだらうけども……』『勿體ない……』呉葉は別な意味でまた涙組ましい心持になつて行つた...
田山花袋 「道綱の母」
...平凡且(かつ)乱雑なる一日と見做(みな)して呉(く)れる様になったら...
「元日」
...徳山が声楽指導して呉れるので合唱などづっとよくなって来た...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それを心配して呉れてゐるらしい由...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...呉氏がこれを解釈して...
穂積陳重 「法窓夜話」
...今度の出来事を恰(あたか)も自分のために病人が犠牲にしていて呉れたものが...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...「これから家賃を払つて呉れよ...
牧野信一 「熱い風」
...「好く来て呉れたね!」と木兎の籠を片寄せて...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...どうして――着せて呉れないの...
牧野信一 「痴日」
...早速推参仕(つかまつ)りましょうに」呉羽之介はこの男と話すのが鬱陶(うっとう)しいのと...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...少しずつ字と云う物が自分の言葉を表わして呉れるものになってからまだ二三年外立たない年にある自分にとっては...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...呉州にでも改めて描けば必ず見直せる品が出来よう...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...ひとり呉に残っていたとて...
吉川英治 「三国志」
...吉例通り、呉宮の正殿には、除夜の万燈がともされたまま、堂には文武の百官がいならび、呉侯孫権に拝賀をなし、万歳を唱え、それから日の出とともに、酒を賜わることになっている...
吉川英治 「三国志」
...直き向こうの小さい家です』と親切に教えて呉れました...
若杉鳥子 「職業の苦痛」
...二合ばかりつけて呉れ...
若山牧水 「岬の端」
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