...呂律が回らないようですね...
...もう少し呂律が回るように話していただけますか?...
...緊張すると呂律が回らなくなるんです...
...口がカラカラで呂律が回らなかった...
...風邪を引いて喉が痛くなり、呂律が回りにくかった...
...そろそろ呂律(ろれつ)の怪しい舌にこう僕へ話しかけた...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...少し呂律(ろれつ)が怪しくなっているらしかった...
梅崎春生 「桜島」
...段々呂律(ろれつ)が廻らなくなってきてそのままグッタリとなってしまった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...抑(そもそ)もこのペン即ち内の下女なるペンに何故(なにゆえ)我輩がこの渾名を呈したかというと彼は舌が短かすぎるのか長すぎるのか呂律(ろれつ)が少々廻り兼ねる善人なる故に I beg your pardon という代りに...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...天心先生はお酒をのむと相当呂律(ろれつ)が廻らなくなるので何を言ってるのか聞きとれないが...
高村光太郎 「回想録」
...とにかく以上のやうな父親とその生活の感化のもとに彼女は次第に反逆の呂律(ろれつ)をおぼえたのだ...
武田麟太郎 「反逆の呂律」
...作者名省略――編者)席題「鮨」 川崎銀甲選好きだった鮨に位牌はたゞ黙し彬兼題「雄図」 中かずま選(佳)はち切れる雄図を乗せて移民船彬◆六月一日発行『詩精神』第二巻第六号五月抄鶴 彬縛られた呂律のまゝに燃える歌これからも不平言ふなと表彰状働けばうづいてならぬ……のあと土工一人一人枕木となってのびるレールスカップが廻せば歯車の不機嫌な註・スカップ(スカッブ)はストライキ破りのこと...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...呂律(ろれつ)の怪しい咽喉(のど)で...
徳田秋声 「黴」
...まだ咳(せき)をしてるのはだれだ? そんなに音をたてるな! その和音はなんというんだ? そしてこんどのは?……そんなに早く進むな! 待ってくれ!……」クリストフは呂律(ろれつ)の回らぬ叫び声をたてていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あのだみ声の呂律(ろれつ)でも...
中里介山 「大菩薩峠」
...おや僕が飲めと云うのに……などと呂律(ろれつ)の巡(まわ)りかねるのも一人二人(ひとりふたり)出来て来た...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...呂律のまわらぬ舌で叫んで...
火野葦平 「花と龍」
...呂律が怪しくなって来た...
火野葦平 「花と龍」
...と呂律(ろれつ)もあやしい口調で...
火野葦平 「糞尿譚」
...呂律も廻らぬほど酩酊(めいてい)し...
火野葦平 「糞尿譚」
...呂律があやしくなつて來た...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...呂律(ろれつ)のまわらない声をつづけながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そして今度は向うで言ふ呂律(ろれつ)が怪しくなつて...
若山牧水 「山寺」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??