...呂律が回らないようですね...
...もう少し呂律が回るように話していただけますか?...
...緊張すると呂律が回らなくなるんです...
...口がカラカラで呂律が回らなかった...
...風邪を引いて喉が痛くなり、呂律が回りにくかった...
...呂律(ろれつ)がまわらなくなって来た...
芥川龍之介 「偸盗」
...呂律(ろれつ)の廻らぬ程酔つて居たが...
石川啄木 「病院の窓」
...呂律が怪しかった...
梅崎春生 「狂い凧」
...段々呂律(ろれつ)が廻らなくなってきてそのままグッタリとなってしまった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...抑(そもそ)もこのペン即ち内の下女なるペンに何故(なにゆえ)我輩がこの渾名を呈したかというと彼は舌が短かすぎるのか長すぎるのか呂律(ろれつ)が少々廻り兼ねる善人なる故に I beg your pardon という代りに...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...とにかく以上のやうな父親とその生活の感化のもとに彼女は次第に反逆の呂律(ろれつ)をおぼえたのだ...
武田麟太郎 「反逆の呂律」
...反逆の呂律(ろれつ)の手ほどきをしてくれたのはこの父ではなかつたか...
武田麟太郎 「反逆の呂律」
...だらしない恰好で何か呂律(ろれつ)の廻らない濁声(だみごえ)を挙げていることであったが...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...少し怪しい呂律(ろれつ)で弁解するのだったが...
徳田秋声 「縮図」
...まだ咳(せき)をしてるのはだれだ? そんなに音をたてるな! その和音はなんというんだ? そしてこんどのは?……そんなに早く進むな! 待ってくれ!……」クリストフは呂律(ろれつ)の回らぬ叫び声をたてていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」彼は呂律がよくまわらなかった...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...すると門番が敲くは敲くはと云いながら出て来て酔漢の管(くだ)を捲(ま)くようなたわいもない事を呂律(ろれつ)の廻らぬ調子で述べ立てる...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...少し呂律(ろれつ)が怪しいほどの足りない人間だということを発見しただけ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...呂律(ろれつ)もちゃんと廻っているのですよ」リザヴェッタには夫人の言葉がよく聞こえなかった...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...大分呂律の回らぬ怪し氣な大聲で「おーい...
牧野信一 「緑の軍港」
...美しい呂律(ろれつ)が...
山本周五郎 「山彦乙女」
...すぐ崖下から聞えてくる尺八の呂律は切々として新九郎の胸に迫るのだった...
吉川英治 「剣難女難」
...そして今度は向うで言ふ呂律(ろれつ)が怪しくなつて...
若山牧水 「山寺」
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