...君恩を賊(ぞく)するというものだ...
大隈重信 「選挙人に与う」
...何ぞ君恩を感謝するを以て臣下の義務なりと思はむや...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...致仕後の詩に「勧農総歴廿回春 馬歯俄然過二七旬一労似三羸牛倦二民用一飽如三老鼠食二官一雲南四郡看レ山遍 芸北三川度レ水頻 知道君恩無二極已一衰来還賜自由身...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...三百年の君恩は臣子の身として忘るべからず...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...不説君恩却説貧...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...常慚難報君恩渥...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これは君恩と云っていい...
吉川英治 「鬼」
...君恩の勿体なさ、まこと、戦国の世でもあるなら、この君の為に死ぬであろうと思われる...
吉川英治 「剣難女難」
...生涯の君恩の大を謝してあった...
吉川英治 「三国志」
...大きくは君恩にこたえ...
吉川英治 「三国志」
...「朝まだき、暗いうちに、足利の宰相(さいしょう)(参議)をはじめ、六波羅じゅうの勢(せい)は、東へ立った」「はや六波羅には、武者らしきものはひとりもいぬと申す」「総勢千七、八百騎とか」「いやいや、それが大津越えにかかる頃は、尊氏を慕うてあとより追っかけ加わる勢(せい)もおびただしく、いつか三千余騎にもなっていたという」「いずれにせよ、尊氏は、八座の宰相の身にありながら、君恩もわすれ、朝命も待たいで、無断、東下(とうげ)をあえてしたことは確かとみゆる」「不忠不逞な臣」「断乎たる御処分な降(くだ)されねばあいなるまい」公卿口の姦(かしま)しさ...
吉川英治 「私本太平記」
...君恩を裏切ッたなッ」「あッ!」と...
吉川英治 「私本太平記」
...君恩の一つであるな」「寔(まこと)に」「よい御主君を持ったことを...
吉川英治 「新書太閤記」
...君恩に報(むく)おうと思う...
吉川英治 「新書太閤記」
...一(ひと)しお君恩をふかく感じて...
吉川英治 「新書太閤記」
...この君恩を妻や子にもすぐ頒(わ)けたくなったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...一死君恩に報ずるの覚悟...
吉川英治 「新書太閤記」
...その時、頼政は一晩じゅう、君恩に感泣して、(いつかは、この老骨を朝廷の御為(おんため)に――)と愈(いよいよ)、大君の防人(さきもり)たる武士(もののふ)の本道を意志につよめて、同時に、(犬ともよべ、畜生とも誹(そし)れ、われはわれの勤むるところを勤めて後の世に問わん)と、なお老後を養っていた...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索