...君恩を賊(ぞく)するというものだ...
大隈重信 「選挙人に与う」
...何ぞ君恩を感謝するを以て臣下の義務なりと思はむや...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...致仕後の詩に「勧農総歴廿回春 馬歯俄然過二七旬一労似三羸牛倦二民用一飽如三老鼠食二官一雲南四郡看レ山遍 芸北三川度レ水頻 知道君恩無二極已一衰来還賜自由身...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...一飯(いっぱん)君恩を重んずと云う詩人もある事だから猫だって主人の身の上を思わない事はあるまい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...難奈君恩眷寵多...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...君恩に泣きぬれて...
吉川英治 「大岡越前」
...これは君恩と云っていい...
吉川英治 「鬼」
...「それがしに取っては、又なき君恩の品、唯一の家宝ともしておる物を、何で火中へ投じられたか...
吉川英治 「黒田如水」
...君恩の勿体なさ、まこと、戦国の世でもあるなら、この君の為に死ぬであろうと思われる...
吉川英治 「剣難女難」
...君恩を裏切ッたなッ」「あッ!」と...
吉川英治 「私本太平記」
...宅地をもつかわす――という君恩を受けたのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...君恩により台所御用役へ転じ...
吉川英治 「新書太閤記」
...君恩に報(むく)おうと思う...
吉川英治 「新書太閤記」
...一(ひと)しお君恩をふかく感じて...
吉川英治 「新書太閤記」
...満身の意気と君恩のかたじけなさに熱していたのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...これに越す君恩はございませぬ」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...――今生では報じきれない君恩をうけて来たのである...
吉川英治 「日本名婦伝」
...君恩の大と、身の不つつかが、口惜しく考え出されて...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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