...落ちついて承る事が出来ませんでした...
太宰治 「新ハムレット」
...某(それがし)ちかごろ名護屋(なごや)のたよりを承るに...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...承ると、この子達は、患者を父母としてこの世に生れ出た不幸な子供で、生れ落ちてすぐ父母から離して育てれば、罹病せずに成人し得られるとか、これを見ても、我國の人々の頭にこびりついてゐた、『癩は遺傳である』といふ説が、立派に打消される...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...一人の紳士が貴下にある極まりない重要事に関して意見を承るべく...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...退帆致すべしと承るに及んで宿志を遂(と)ぐべしと存じ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...牛乗りを承る者は...
中山太郎 「穀神としての牛に関する民俗」
...お上の御用を承る方で――そいつは知らなかった...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「…………」「私はお上の御用を承るものです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「あっしは町方の御用を承る平次と申すものですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...公方様に於かせられましてもおぼえある事と見えまして近くお対面相い成るやにも承るようになって参りました...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...何のお答えも承ることができない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...細かい事実を承ることができましたあとで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...すべて有難く謹んで承る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...嫁婿の御望みを承るものなきのみならず...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「では、承るが――」と、湛空はその人たちの意見を代表して、詰問(きつもん)するように、「――善信御房は、そういうお考えとすると、御自身の信心も、師の上人の信心も、同じである、一つである、少しも異(ちがい)はないと仰せられるのか」「そうです」「ちと、僭越(せんえつ)なおことばと存ずるが」「なぜですか」「年齢と申し、体験といい、また学問の程度と、あらゆることにおいて、師の上人と、まだ三十歳を出たばかりの御房とは」「ちがいません」「はて強情な...
吉川英治 「親鸞」
...卯(う)の刻の由に承る...
吉川英治 「親鸞」
...「はい……何ぞ」「つかぬことを承るが...
吉川英治 「親鸞」
...この有村が承るものと心得ておりますが……」と三位卿は躬(み)みずから...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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