...唯、鎌倉時代の遊行詩人たる琵琶法師をして、「伝へ承るこそ、言葉も心も及ばれね」と、驚歎せしめたる、直情径行の驕児としての入道相国を見たり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...尤(もつと)も君が愈(いよいよ)いいと云へば、私も度胸を据ゑて、承る事にするが...
芥川龍之介 「世之助の話」
...経広は主上の御口からその茶碗が名高い井戸だということを承ると...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ベエコンもいまは女王と伯爵の間の仲介役を承ることとなったわけである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...」「そう承るだろうと存じておりました...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...つかんことを承るようでございますが……」事改まって...
中里介山 「大菩薩峠」
...承るところによりますと親分様には……」「やい...
中里介山 「大菩薩峠」
...漏れ承る所によると 天皇陛下に於かせられても...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...お上の御用を承る方で――そいつは知らなかった...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...承る前に、それはお断り申上げた方が宜しいようで――」平次が尻ごみしたのも無理はありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...面白き事を承る者かな...
正岡子規 「人々に答ふ」
...お母さんから父上のお話もよく承るようにと仰云っていましたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「こんな御無理を承ることが現実のことであろうとは思われません...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...このゆたかな髭(ひげ)が特にその運び役を承る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...つかぬことを承るが...
吉川英治 「上杉謙信」
...あとで話を承ると...
吉川英治 「江戸三国志」
...賊の暴状に哭(な)かぬはなしと承る」あえて...
吉川英治 「三国志」
...座敷牢時代のご苦心を承るのも...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
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