...そうして賊に向き直ると...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...大へんだわ」私は机に向き直る...
外村繁 「日を愛しむ」
...船は殆ど直角に向き直る...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...「是(これ)より甲斐国(かいのくに)巨摩郡(こまごおり)……是より駿河国(するがのくに)庵原郡(いおはらごおり)……」がんりきの飛んだ方へ竜之助が向き直る...
中里介山 「大菩薩峠」
...こぶしを膝において向き直る...
中里介山 「大菩薩峠」
...御用は」不破の関守氏が改めて仕立飛脚の方に向き直ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...男 さあお終ひだ! (ペンを擱いて向き直る)女 恰度よかつたわね...
中原中也 「夢」
...ようやくの事「これはありがとう……」だけ出して、向き直る、途端(とたん)に女は二三歩退(しりぞ)いた...
夏目漱石 「草枕」
...「どうも失敬です」と主人は恐縮の体(てい)で向き直る...
夏目漱石 「虞美人草」
...セエラに向き直るのでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...お前達(ウイダ)にはもう加勢せんから(ヤサビランドイ)……」くるりと向き直ると...
久生十蘭 「金狼」
...あっしにやらして見ておくんなさい」花の方へ向き直ると乙にからんだ猫撫で声で...
久生十蘭 「魔都」
...唐突に安亀の方に向き直ると...
久生十蘭 「魔都」
...(画家の方へ向き直る...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...彼の顔がその方向に向き直ると間もなく...
夢野久作 「木魂」
...クルリとこっちに向き直ると...
夢野久作 「一足お先に」
...」矢代は向き直るように千鶴子に云った...
横光利一 「旅愁」
...三十石船の舳(へさき)が此方(こなた)の岸へ向き直ると共に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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