...そのすぐあと私の方へ向き直ると...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...葉子は正面に向き直るとともに...
有島武郎 「或る女」
...前田はクルリとその友達の方に向き直ると...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...そうして賊に向き直ると...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...どうしました?」「浅川君か?……」と係長が後ろへ向き直ると...
大阪圭吉 「坑鬼」
...それからひよいと正面に向き直ると――彼の眼には...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...」木谷が球の方へ向き直ると...
豊島与志雄 「阿亀」
...私の方に向き直ると云ふのであつた...
中原中也 「亡弟」
...ようやくの事「これはありがとう……」だけ出して、向き直る、途端(とたん)に女は二三歩退(しりぞ)いた...
夏目漱石 「草枕」
...「どうも失敬です」と主人は恐縮の体(てい)で向き直る...
夏目漱石 「虞美人草」
...真名古の方に向き直ると...
久生十蘭 「魔都」
...よう」バロンセリはぐるりと向き直る...
久生十蘭 「魔都」
...やがてはじめてあきらめたように向き直ると...
正岡容 「小説 圓朝」
...だから向き直るとすぐしずかに低頭した...
山本周五郎 「新潮記」
...そのままくるりと向き直ると...
夢野久作 「暗黒公使」
...」矢代は向き直るように千鶴子に云った...
横光利一 「旅愁」
...『なにっ』向き直ると...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...三十石船の舳(へさき)が此方(こなた)の岸へ向き直ると共に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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