...その時々の名人上手といわれている仏師に依頼して彫らしたもので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...この先(さき)名人上手の出ようはずもない...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...琵琶を弾かせて名人上手といえるかどうかは疑問だけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...假(か)りにも名人上手とうたはれた者は年をとつてつまらぬ棋譜(きふ)を殘(のこ)すべきでない――と自重を切望(ぼう)したといふ...
南部修太郎 「下手の横好き」
...畢竟(ひつけう)それもまた名人上手とかいふ風な古來の形式(しき)主義(ぎ)が當然(ぜん)作り出す型(かた)に捉(とら)はれた觀念(くわんねん)と見られぬ事もない...
南部修太郎 「下手の横好き」
...その道の名人上手と言われるほどの人びとの言動には...
野呂栄太郎 「名人上手に聴く」
...名人上手と呼ばるゝ人も初作より世にもてはやさるゝべきにはあるまじ...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...三升亭小勝と名人上手は続々とあらわれいで...
正岡容 「小説 圓朝」
...その幾多の名人上手たちに負けないようにしていくのには...
正岡容 「小説 圓朝」
...当代講談界の名人上手を月旦して...
正岡容 「落語家温泉録」
...名人上手となれる人や...
正岡容 「寄席」
...またこのくらいの用意あってかからなかったらいくら名人上手といえども最高潮場面に達する以前に心なき文明開化のお客たちの笑殺するところとなってしまっててんで相手になんかされなかっただろう...
正岡容 「我が圓朝研究」
...世間には肝の坐った名人上手よりも...
山本周五郎 「ひとごろし」
...名人上手といわれる武芸者はみなそうだった...
山本周五郎 「ひとごろし」
...明治の芸界には幾多の名人上手がそろっていて...
山本笑月 「明治世相百話」
...代々の名人上手によって洗練に洗練を重ねられて来た型(舞...
夢野久作 「能とは何か」
...重蔵は今日まで接した名人上手の構えにも...
吉川英治 「剣難女難」
...名人上手の少なくない時勢となっている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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