...不義の汚名を流すよりは...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...浅ましや、賤が身は、ただ一夜で落ちて、名を流す、えい、そりゃ、一夜で落ちて名をながす……あまり面白いので、ヤリ、ヤリ、ヒヒ、ヤリエウホフと吹いて行くと、それとても苦しうござらぬ、若いが二たびあるにこそ、えい、そりゃ、枯木で花が咲くにこそ……どうしてこんなに面白いのだかわからない...
中里介山 「大菩薩峠」
...あるいは廓より茶屋風呂屋(ふろや)の猿と変じて垢(あか)を掻(か)いて名を流す女郎あり...
南方熊楠 「十二支考」
...浮き名を流す者はあっても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼をして福地源一郎氏の如く明治の大才子となりて浮名を流すに至らざらしめし所以也...
山路愛山 「明治文学史」
...白玉か何ぞと人のとがめるは露と答へて消えなまし物を思へば恋ごろもそれは昔の芥川(あくたがは)芥川これは桂(かつら)の川水に浮名を流すうたかたに泡ときえゆく信濃屋(しなのや)のお半(はん)を背なに長右衛門また...
吉川英治 「江戸三国志」
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