...末枯(うらがれ)や...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...末枯(うらがれ)や...
薄田淳介 「白羊宮」
...一塵(いちじん)を見つけし空や秋の晴末枯(うらがれ)の原をちこちの水たまり気安しや末枯草に且(かつ)憩(いこ)ひ十月二十二日 鎌倉俳句会...
高浜虚子 「六百句」
...何時か末枯(すが)れて了っている中に...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
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内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...末枯の蓼の穗や背丈にも延びた唐人草がザラ/\と提灯にさはる...
長塚節 「利根川の一夜」
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長塚節 「長塚節歌集 上」
...郷に入り鬼怒川を過ぐ異郷もあまた見しかど鬼怒川の嫁菜が花はいや珍らしきわせ刈ると稻の濡莖ならべ干す堤の草に赤き茨の實我がいへにかへりてめづらしき蝦夷の唐茄子蔓ながらとらずとぞおきし母の我がため唐茄子は廣葉もむなし雜草(あらぐさ)の蚊帳釣草も末枯にして明治三十九年鬼怒沼の歌上脚にカルサン...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...そこら一杯に生えて居る末枯草は點頭くやうに葉先を微かに動かしながら雨に打たれて居る...
長塚節 「松蟲草」
...末枯れた草が血を浴びて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...初冬の江戸の町は往來の人までが妙に末枯(うらが)れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...また末枯(うらがれ)の季節になると麓(ふもと)の村々を襲って屡々(しばしば)民家に危害を加える狼や狐やまたは猪の隠れ家なりとして...
牧野信一 「ゼーロン」
...層一層とおもしろかった(この男が久保田万太郎氏の『末枯』の扇朝...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...久保田万太郎先生の「末枯」には三橘の名で...
正岡容 「寄席」
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松本たかし 「松本たかし句集」
...「末枯」も「老犬」も「さざめ雪」も「三の切」も...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...立派に成功したものが「戀の日」の卷頭を飾る「末枯(うらがれ)」である...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...末枯れどきのうそ寒さが慄々(ぞくぞく)と肌身に沁みついた...
室生犀星 「三階の家」
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