...タウコギは末枯(うらが)れて...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...寂しき胸の末枯野(くだらの)につと明らめば...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...末枯(うらがれ)の葦(あし)の葉(は)ごしに...
薄田淳介 「白羊宮」
...寂(さび)しき胸(むね)の末枯野(くたらの)につと明(あか)らめば...
薄田淳介 「白羊宮」
...あたりの末枯の蘆にうち映えて艶めかしく見える...
高濱虚子 「古江」
...末枯の蓼の穗や背丈にも延びた唐人草がザラ/\と提灯にさはる...
長塚節 「利根川の一夜」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
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野口雨情 「沙上の夢」
...末枯れた草が血を浴びて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...また末枯(うらがれ)の季節になると麓(ふもと)の村々を襲って屡々(しばしば)民家に危害を加える狼や狐やまたは猪の隠れ家なりとして...
牧野信一 「ゼーロン」
...層一層とおもしろかった(この男が久保田万太郎氏の『末枯』の扇朝...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...「末枯」も「老犬」も「さざめ雪」も「三の切」も...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...立派に成功したものが「戀の日」の卷頭を飾る「末枯(うらがれ)」である...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...これが「末枯」の冒頭である...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...「末枯」は、ある夕がたから降り出した雨が、あくる日になつても、そのあくる日になつてもやまず、どうやらそれは暴模樣のやうにもなつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...百花園の末枯れた蓮池の畔を歩いていた頃から大分空模様が怪しくなり...
宮本百合子 「九月の或る日」
...末枯れどきのうそ寒さが慄々(ぞくぞく)と肌身に沁みついた...
室生犀星 「三階の家」
...末枯れの下葉をそよがせていたばかりでなく...
室生犀星 「幼年時代」
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