...猟銃をとっては名うての巧者である...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...何でもその当時巴里で名うての白首(しろくび)を情婦にして...
薄田泣菫 「茶話」
...日曜日や聖徒祭日には教会での名うての唱歌者になってある...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...あるいはブラッドフォードのメイソン、名うてのマラー、モンペリエのルフェーヴル、ニューオーリンズのサムスン...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...丸山は名うての者...
中里介山 「大菩薩峠」
...喧嘩っ早いにかけては名うてのこの小男は...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし家は剣道で名うての男谷(おたに)の家...
中里介山 「大菩薩峠」
...本銀町(ほんしろがねちょう)でも名うての堅い人間で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...江戸で名うての處女(むすめ)を漁(あさ)り始めた」「――」「金で濟むのは百兩二百兩...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...友田もこの町では名うての顔役じゃ...
火野葦平 「花と龍」
...名うての哥薩克連は誰も彼もさういふ噂話を耳にすると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...名うての悪党なら早晩見つかると自覚し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...ノーベルは名うての化学者だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...この付近で名うての不良少女だった...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...軽業のお初――名うての女賊だけあって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...(F・O)T「年は若いが跡見ず三次」(O・Lして)T「江戸で名うての巾着切です」S=町角角を曲って三次やって来た...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...痣(あざ)の久六(きゅうろく)という名うてな悪女衒(わるぜげん)...
吉川英治 「剣難女難」
...名うてな道楽者がおりました...
吉川英治 「新・水滸伝」
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