...馬車が維也納でも名うての汚い町へ入つて来ると...
薄田泣菫 「茶話」
...名うての道楽者として評判の人物である...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...名うての荒武者伊達政宗に會つた...
土井晩翠 「「雨の降る日は天氣が惡い」序」
...郡内は名うてのところであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...丸山は名うての者...
中里介山 「大菩薩峠」
...江戸で名うての處女(むすめ)を漁(あさ)り始めた」「――」「金で濟むのは百兩二百兩...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...友田もこの町では名うての顔役じゃ...
火野葦平 「花と龍」
...ノズドゥリョフが名うての大嘘つきであることは誰でも知っていたから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「名うての悪党をどう思いやすか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...この付近で名うての不良少女だった...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...名うての三羽烏だった...
牧逸馬 「双面獣」
...すると、うむ、それは、よき人々に贔屓(ひか)れておるな――広海屋と申せば、名うての大町人、やがて江戸一にもなるべき人だ――」「うむ、左様なことを、お城重役が申されていたか――」広海屋の、栄達を望んでもがきつつある心は、すぐに激しく動揺して、喜色満面...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...軽業のお初――名うての女賊だけあって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...深川で名うての芸妓なんぞに」「待って...
山本周五郎 「風流太平記」
...筥崎駅附近で……相手は九大名うての色魔……女は佐賀県随一の富豪……時枝家の家出娘」……「両親へ詫びに帰る途中……思い迫ったものか……この悲惨事」……▲記事……(上略)……時枝ヨシ子(二〇)が東京にあこがれて家出をしたのは...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...名うてなおめえ達が...
吉川英治 「江戸三国志」
...「御前、これにおります者は、見返りお綱と申す、名うてな、女掏摸(すり)でござります」「なに、掏摸じゃと申すか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「名うてな釘抜きだといい聞かせているのに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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