...同夜の十二時ごろともおぼしきころ...
井上円了 「おばけの正体」
...同夜のうちに一匹の小動物...
井上円了 「おばけの正体」
...同夜午後十一時まで...
海野十三 「独本土上陸作戦」
...同夜都府楼址(とふろうし)に佇む...
高浜虚子 「五百句」
...同夜富士見町五丁目なる明星發行所に赴くに...
永井荷風 「鴎外全集刊行の記」
...同夜半ふと目覚めれば...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...同夜サンラザール停車塲で...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...ますます結構」同夜午後九時頃...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...ただし、窓ガラスが壊れているのは、同夜、最初の襲撃者が逃げたときのものだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...同夜、梅林さん「ブロバリン」百錠、服毒す...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...同夜十時頃、前記虎間トラ子教諭が訪問した際も、依然として就床しいるものと思い、女将スミ子が起しに行きたるに夜具の中は藻抜(もぬけ)の空(から)となり、枕元に破封されたる長文の女文字の手紙と並べて虎間女史に宛てたる遺書が置かれたるを発見したるより大騒ぎとなり、県当局、警察当局、同校職員総動員の下に同校長の行方捜索を開始したが、今朝に到るまで同校長の所在は不明で、ただ目下、同校内玄関前に建設の予定にて、東都彫塑、朝倉星雲氏の手にて製作中と伝えられおりし同校長の頌徳寿像(しょうとくじゅぞう)の、塵埃(ちり)と青錆とに包まれたる青銅胸像が、白布に包まれたるまま同下宿、森栖氏専用の押入中より転がり出で、人々を驚かしたのみである...
夢野久作 「少女地獄」
...――同夜、大塔ノ宮は、日吉(ひえ)山王(さんのう)の八王子に床几(しょうぎ)をすすめ、弟宮の座主宗良も、同所に陣座して、「明日こそは、なお」と、勝ちにのッた大衆の沸(たぎ)るような戦意の中につつまれておいでだった...
吉川英治 「私本太平記」
...――主力はもちろん尊氏の麾下(きか)で、その中軍は、八日、大渡をつき破り、同夜、八幡(やわた)方面まで進出した...
吉川英治 「私本太平記」
...――これも同夜...
吉川英治 「新書太閤記」
...同夜は洛中に一泊し...
吉川英治 「新書太閤記」
...元旦の午(ひる)、山城を出、陸路海路を経て、同夜入国、翌二日も受賀と、家中一統への恩賞の要務などを見つつ、ぶっ通しに起きつづけて、初めて眠るべく眠ったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...多くは余に語らず、妻を階下に呼んで、毎日の松本昭氏、講談社の賀来寿一氏らを加えてひそやかに時を移し、同夜、深更の汽車にて博士は帰京、ただちに入院の手続きだけは運びおかんとのよし、いい残さる、二十九日、汽車にて帰京...
吉川英治 「年譜」
...が同夜は右近追放の通告を受けただけであった...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??