...一 吉野山中の住民...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...三 吉野山中にある...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...人には棒振虫同前に思はれ)吉野山拝啓...
太宰治 「新釈諸国噺」
...吉野山のどかに住み易(やす)げに四方八方へ書き送り...
太宰治 「新釈諸国噺」
...桜の吉野山難儀の冬)...
太宰治 「新釈諸国噺」
...「不肖(ふしょう)は河野久と申す者でございますが、これからお弟子になされてくださいませ、一体ここは何と云う処でございましょう」「ここは、吉野山の奥で、昔から人跡(じんせき)の到らない処であるから、仙道修行にはまたと無い処じゃ、わしはもと大和の国の神官で、山中(やまなか)と云う者であったが、わしが人間界におった時は、足利義満(あしかがよしみつ)や義持(よしもち)が将軍になって、言語道断な振舞をするから、慷慨(こうがい)の余りに山へ入ったのじゃ、わしは応永初年の生れであるから、山へ入ったときは四十あまりであった、初めは富士山へ登って、富士山の神仙について、数百年の間、道(みち)を学び真(しん)を修めたから、その功が満ち行(ぎょう)が足(た)って、照道大寿真(しょうどうだいじゅしん)と呼ばれるようになっておるが、近ぢかのうちに、地仙(ちせん)の籍(せき)を脱して、天仙(てんせん)になることになっておる、この霊窟(れいくつ)は、それまで住んでおる仮りの住家(すみか)じゃ、ここへその方を伴(つ)れて来たのは、その方の精神に感じてのことじゃから、気を置かずに休息するがよかろう」話の内に日が出て明るい朝日の光が岩屋の中にさした...
田中貢太郎 「神仙河野久」
...河野は吉野山の仙境に住んでいて時どき熊山の仙境に往来しているとのことであった...
田中貢太郎 「神仙河野久」
...川はちょうどこの吉野山の麓あたりからやや打ち展(ひら)けた平野に注(そそ)ぐので...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...古又嘗テ吉野山ノ種ヲ移植スト云フ...
永井荷風 「上野」
...しかし京師(けいし)および吉野山の花よりも優っていると言ったものは恐らく松崎慊堂(まつざきこうどう)のみであろう...
永井荷風 「向嶋」
...大和の吉野山から白山桜(しろやまざくら)をはじめてここへ移植した平右衛門の曽孫で...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...それは吉野山の桜を園内に移し植ゑたことである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ひとり意外なのは吉野山の記事である...
柳田国男 「雪国の春」
...丹波市から車で吉野山へ行きました...
吉川英治 「折々の記」
...吉野山も嶮である...
吉川英治 「私本太平記」
...吉野山蔵王堂の艮(うしとら)なる林の奥に円丘(まろをか)を高く築いて北向きに葬(はうむ)りたてまつる――かくて...
吉川英治 「私本太平記」
...青葉の吉野山は初めてでもある...
吉川英治 「随筆 新平家」
...それと六月二日の大阪朝日会館における読者大会への出席をかね、奈良附近、吉野山、京都というスケジュールで六日間の旅だった...
吉川英治 「随筆 新平家」
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