...縣下に各々區域を定めて...
石川啄木 「赤痢」
...それ故実際に硯友社の基礎を固めた元勲ともいうべきは紅葉、思案、漣、眉山の四人であって、水蔭(すいいん)や乙羽(おとわ)や柳浪(りゅうろう)やその他の面々は硯友社の旗幟(きし)が振ってから後に加盟したので、各々一、二年乃至数年遅れていた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...紅葉勃興(ぼっこう)当時の文壇は各々私交はあっても団体的に行動する事はなかった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...妙に亢揚(こうよう)した息使いで各々足の先で湯の中を探って廻った...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...そのかずに入らばやとて各々(おの/\)伎(わざ)を励(はげ)む事也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...各々(おの/\)秘(ひ)してその術を人に伝へざるに...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...各々全力を尽して奮闘しつつあるその間に割込み...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...二つは連帯を断たれて各々独立する外はあるまい...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...各々の科学は云わば共軛的に共通なこの方法の下に...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...渙卦の渙奔其机・渙其躬・渙其群・渙汗其大號・渙其血などの如く卦名をもつものが各々三字以上の語で組立てられてゐるものもある...
内藤湖南 「易疑」
...其の各々を中心として作られた集團から成立つて居たのであります...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...私達が上ってしまうと、勢子達は犬を連れ、各々銃を肩に、松明(たいまつ)の用意をして、何処(どこ)か林の奥に消えて了った...
中島敦 「虎狩」
...成つてみるまでは人には各々胸の混沌...
中原中也 「青年青木三造」
...各々勝手な方向をとってまざり合ったものが...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...各々その生活の色が声音の中ににじみ出てくる...
宮城道雄 「音の世界に生きる」
...各々自藩の利益々々と立廻るか...
三好十郎 「斬られの仙太」
...一匹の象が各々の脚に一つずつシンバルをつけ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...邑里(ゆうり)を成(な)し各々首長を戴いている者が少なくなかった...
柳田国男 「海上の道」
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