...相應に疲れてゐる各々の頭腦に...
石川啄木 「鳥影」
...敵の生命のとどめをさす俺達は輝かしい光明の彼岸迄レールを架ける俺達は機関車になって驀進する俺達は一人一人が柱になり桁になり各々の材料になり鉄筋建築の国家を創り上げて行く暴風雨も火焔もつなみも俺達を破壊する事は出来ない俺達は輝かしい主義者だ 俺達は何より固い鉄鋼だ...
今村恒夫 「鋼鉄」
...この三人が各々發狂した母を持つたと言つた奇縁で一つのグループを成しておりまして...
小穴隆一 「二つの繪」
...各々もよく存じ居るべき筈ぢや...
薄田泣菫 「茶話」
...其の各々を中心として作られた集團から成立つて居たのであります...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...そこで創作家も一種の人間でありますから各々(めいめい)勝手な世界観を持って...
夏目漱石 「創作家の態度」
...「騒ぐな各々、相手は我々の行列に花火を打ち込んだのだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...各々音読を始め出したが...
林芙美子 「泣虫小僧」
...実際箇々の人に於ては各々自然に備わる特有の形ありて...
二葉亭四迷 「小説総論」
...映画世界の小倉が各々花・果物を持参...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...彼女等はみな各々(めいめい)が小さな罨法鍋を前にしてゐた...
北條民雄 「外に出た友」
...各々取り済した円陣をつくつて「メリーゴーラウンド」を保つた...
牧野信一 「明るく・暗く」
...円陣は一斉に乱れると各々まつしぐらに水を眼がけて駈けて行つた...
牧野信一 「渚」
...各々の展相或は段階に於て觀念的なものと實在的なものとの一の個性的な生命統一...
三木清 「歴史哲學」
...各々一空壺中に唾(つばは)かしむれば...
南方熊楠 「十二支考」
...各々の国において古来神として崇められているところの神々までも受け入れた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「各々その力に応じて」とは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...各々その西南側に古見または久米という旧地があり...
柳田国男 「海上の道」
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