...各々(おのおの)独特の思想と論法とを以てヨブを慰めんとする...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...彼の部下のうち最も有力なるオクタンと(ヘザ)ールとに各々一片ずつを与え(たる)ものなりと伝う...
海野十三 「少年探偵長」
...二三種を各々奉仕販売するのも一方法である...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...各々が考へてゐる其の言葉の意味に食ひ違ひが生じたりして...
高田力 「ベーシック英語」
...各々ひそかに武具をととのへ...
太宰治 「右大臣実朝」
...而もその部分はすでに述べた処に従って各々反発力を有つ...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...更にこの方程式の各々の変数が普遍概念であることを注意する必要がある...
戸坂潤 「科学方法論」
...各々の所属によって二つに別れた...
戸田豊子 「鋳物工場」
...今の尚書禹貢では江水と淮水とは各々獨立して海に入るので...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...その各々を色々の温度と色々の時間で焼いて見て...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...これは、この調子で行けば、小林の飯場は和気靄々として、若い衆の足も止まり、楽しみもあり、各々の若い衆が、故郷に残して来た苦(にが)い、肉親の境遇も、幾分ぼやけ得たであろう...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...時間の二点によっても各々の対象によっても...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...『――二度(ど)進(すゝ)む――』『各々(おの/\)一疋(ぴき)の蝦(えび)を相手(あひて)に!』とグリフォンが叫(さけ)びました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...そのとき各々の歴史的なものはその中に於て新たに認識され直すであらう...
三木清 「歴史哲學」
...各々の史觀はそれに相應するそれぞれの人間學に於てその最も基礎的な且つ最も決定的な内容を見出す...
三木清 「歴史哲學」
...ただしこの諸種各々別ながら甚だ相近く...
南方熊楠 「十二支考」
...各々の経験にもとづいて何かためになる意見を与えることになっていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...描き表された各々の対象の真の精髄やそれら描画対象の間にある生き生きとした差異を象徴化し強調するために奉仕していた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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