...自分の事を棚に上げた社會改良家的淺薄を叱正せむとするのであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...先生にまだしも叱正を得て...
泉鏡花 「薄紅梅」
...この仕事の真相は指導でもなく、監督でもなく、化育でもなく、叱正でもない...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...という貴下の御叱正(しっせい)の内意がよく分るのですけれども私には言いぶんがあるのです...
太宰治 「虚構の春」
...いかなる叱正(しっせい)をも甘受いたす覚悟です...
太宰治 「誰」
...いかなる叱正をも甘受いたす覚悟です(覚悟だけはいい...
太宰治 「誰」
...事変が民衆を叱正する...
種田山頭火 「一草庵日記」
...次にはさらに別の方面について所見をのべて読者の叱正(しっせい)を待つこととする...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...従つて政治的価値のなくなつた作品に芸術的価値を認めるのはやゝ僣越的誇大であると氏は叱正されるのである...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...或は嚴然として叱正し...
平林初之輔 「中西氏に答う」
...大方の叱正(しっせい)を期待する...
本庄陸男 「石狩川」
...勧告と叱正とは友愛第一の務めであるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...叱正に堪えるだけの勇気をもたないからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...当然弱い者の方こそ喜んで人の叱正を受け入れるべきで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その会を開く前日は必ず翁の枕頭に集まって役割の通りに謡って翁の叱正を受けた...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...位取りや何かの叱正を受けている光景を見た...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...大方の叱正ときびしい批判の中に吹きさらされて行く方が仕事としては気がしまる...
吉川英治 「随筆 新平家」
...さらにもしこの書によって識者の叱正(しっせい)を得ることができたならば...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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