...仏蘭西(フランス)の台閣(だいかく)亦(また)這般(しやはん)の俗漢なきにあらず...
芥川龍之介 「骨董羹」
...台閣の風ある雄健の筆を振ひ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...沼南の五十年の政治家生活が終(つい)に台閣の椅子を酬(むく)いられなかったのは沼南の志が世俗の権勢でなかったからばかりではない...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...上台閣(かみだいかく)の諸公から先きへ立って浮れたのだから上流社会は忽(たちま)ち風靡された...
内田魯庵 「四十年前」
...それから台閣(だいかく)の想いはあわいものになった...
田中貢太郎 「続黄梁」
...笑止なる台閣(だいかく)の人よ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...有体にいへば唯だ台閣の気象に富める一種の貴人たるに過ぎず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...江戸の台閣には人間がいねえのかなあ」六十七こういう余憤に駆(か)られながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...台閣ハ草詔ノ忙シキ有テ村落ハ打稲ノ忙シキヲ見レバ...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「忙ノ説」
...長官の黒田は参議として台閣に列しているため常に東京に居りそこから指図して来る...
本庄陸男 「石狩川」
...台閣よりの命令に依り常野の兵追討の任を田沼様が受けられ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...台閣よりの命令に依り常野の兵追討の任を田沼様が受けられ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...便繁台閣二十余歳...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...所謂外台は即台閣ではなからうか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...どこの台閣においで遊ばすか」と...
吉川英治 「三国志」
...台閣の講堂に諸大将は参集していた...
吉川英治 「三国志」
...公卿台閣の誇りでもあった...
吉川英治 「私本太平記」
...ここ柳営の台閣にばかりいて...
吉川英治 「私本太平記」
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