...古めかしいものであつた...
芥川龍之介 「軍艦金剛航海記」
...この古めかしい応接室へ...
芥川龍之介 「将軍」
...たいへん古めかしい飾りがついている...
海野十三 「火星兵団」
...それは古めかしい三階建の煉瓦造だった...
海野十三 「深夜の市長」
...畳(たたみ)なども赤茶けて凡てが古めかしい中に...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...古めかしい言葉ではあるが...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...古めかしい反故に過ぎない...
豊島与志雄 「春盲」
...中身(なかみ)の空しくなった古めかしい箪笥が一つ据えられて...
豊島与志雄 「生あらば」
...流行の波に乗って古めかしい寓話の再興をやっていますが...
久生十蘭 「だいこん」
...長押の上には大昔の薙刀や槍や陣笠などがならべてある古めかしい家の長男であり...
牧野信一 「西部劇通信」
...シエードの周囲に氷柱(つらら)のやうなヒラヒラがついてゐる古めかしい台ランプが点つてゐるのだ...
牧野信一 「痴酔記」
...親父は更に調子づいてFを相手に古めかしい奇妙な踊りを演じた...
牧野信一 「籔のほとり」
...寧ろ古めかしい優しさを強要する傾向の者には...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...この人にはたいへん古めかしいところがありました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...古めかしい庄家の家で泊った...
山本周五郎 「おばな沢」
...古めかしい書付が出て来た...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...その味はあまりにも単一で古めかしい...
夢野久作 「探偵小説の真使命」
...遙々樂しんで來たこの古めかしい山上の幻の影は埓(らち)もなくくづれてしまつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??