...古めかしいものであつた...
芥川龍之介 「軍艦金剛航海記」
...世の人たちは万葉崇拝(まんようすうはい)をいたずらに古めかしい趣味ででもあるように見なしていた...
石原純 「左千夫先生への追憶」
...古めかしい書籍が...
海野十三 「暗号音盤事件」
...それは古めかしい三階建の煉瓦造だった...
海野十三 「深夜の市長」
...権力や軍隊や圧迫的な古めかしい偏見などについて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それらの古めかしい顔つきとそれらのバイブルにある名前とは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...秘密探偵の書綴る報告書は裁判所の速記録と同じくところ/″\古めかしい漢文調の熟語...
永井荷風 「来訪者」
...古めかしい幾条の縦谷をうがった仙人山の大傾斜には...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...古めかしい講釈というものをいろいろの人から聴いたのである...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...彼は腰から古めかしい煙草入(たばこいれ)を取り出して...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...何を苦しんで古めかしい兵粮丸の分析をさせるのだ」「へエ」「その邊の事が判然(はつきり)相わからぬうちは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ボナパルト街の古めかしい一郭にある袋小路(アンパッス)の行きどまりの拱門を入り...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...アウエルバツハの古めかしいワン・スタンザを借用して...
牧野信一 「歌へる日まで」
...「真に古めかしい物語の通りになつてしまつたわ...
牧野信一 「南風譜」
...ただ入江のほとりの古めかしい大きな家の二階にあんな弟妹の住んでいるのが...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...異様に古めかしい所で停止してしまった知能を持っているだけで無く...
三好十郎 「恐怖の季節」
...こんな古めかしい漢語芝居が行われつつあるのを見て...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...遙々楽しんで来たこの古めかしい山上の幻の影は埒(らち)もなくくずれてしまった...
若山牧水 「青年僧と叡山の老爺」
便利!手書き漢字入力検索