...その時代のついた古めかしい家を見ると...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...古めかしいものであつた...
芥川龍之介 「軍艦金剛航海記」
...この古めかしい応接室へ...
芥川龍之介 「将軍」
...黒つぽい褐色のぬり色が風雨に曝されて如何にも古めかしい色をしたのも...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...型は至極古めかしい自動車がとおりかかった...
海野十三 「暗号数字」
...古めかしい汚れた洋服をつけ...
海野十三 「地球盗難」
...古めかしい織物の表紙のついた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...彼は古めかしい騎士道の身ぶりをもってそれを果たした...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...何か古めかしい話を聞く事が出来るかも知れないと思つた...
太宰治 「津軽」
...それらの感情は新しい画工のいわば稚気(ちき)を帯びた新画風と古めかしい木板摺の技術と相俟(あいま)って遺憾なく紙面に躍如としている...
永井荷風 「日和下駄」
...橋梁はまた遠からず近世の都市より渡船(わたしぶね)なる古めかしい緩(ゆるや)かな情趣を取除いてしまふであらう...
永井荷風 「水 附渡船」
...あの古めかしい音樂の音色はどこに...
萩原朔太郎 「宿命」
...前世紀の遺物のような一戸建の古めかしいパヴィヨン(離屋)...
久生十蘭 「悪の花束」
...法蓮(ほうれん)というちょっと古めかしい部落を過ぎ...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...古めかしいエスプリ一本のものですが...
三好十郎 「恐怖の季節」
...その味はあまりにも単一で古めかしい...
夢野久作 「探偵小説の真使命」
...時々骨董屋に竝べてある古めかしい美術品が彼の眼を喜ばしたが...
横光利一 「悲しみの代價」
...古めかしい宿場の形をなしてゐた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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