...口移しに飮まうとすると...
石川啄木 「鳥影」
...裸足(はだし)のまゝ井戸側(ゐどばた)で釣瓶(つるべ)から口移しにがぶがぶ水を飲んでゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...あんなに口移しに水を飲んでますわ...
薄田泣菫 「茶話」
...口移しに水を飲みをはると...
薄田泣菫 「独楽園」
...」と口移しにいう声がした...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「織成」
...一匹の魚を(而も女房の見てゐる前で!)口移しにして...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...えらい暴(あば)れてて飲まされしませんのんを無理におさえつけながら口移しに飲ましたげると...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...親鳩は一度噛み下した餌を吐き出し、口移しに与える...
外村繁 「澪標」
...口移しに飲ましてあげるわ……...
豊島与志雄 「好人物」
...口移しにお礼の手紙を書き取らせようとした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...米友の口移しにした水の三分の二ぐらいは唇頭から溢(あふ)れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...口移しに水を飲ませたりした...
夏目漱石 「道草」
...それを口移しに教えた平次は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あつしに口移しに――」「本當かえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...接吻にことよせて口移しにして了(しま)ったのでした...
野村胡堂 「流行作家の死」
...母がひと句切りずつ口移しに教えて...
久生十蘭 「母子像」
...徳利の栓(せん)を抜いて口移しに湯を啜(すす)った...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...それは他所から口移しに...
柳田国男 「年中行事覚書」
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