...口碑のいい商品は、口承によって広まる...
...彼女の口碑はとても高い...
...一個の説話にして、苟しくも歴史的事実の記述或は叙述に非ざる限り、その形式の如何を問わず、神話と云わず、説話と云わず、口碑伝説、物語、童話の類に至るまで、その或部分に於ては、凡て比較神話学の対象たる可きものとす...
高木敏雄 「比較神話学」
...適当に口碑や伝説を取り交(ま)ぜ...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...アイヌの口碑は是に反して何れの地に於けるも一樣なり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...然(しか)らば此輕(かる)き舟とは何を指(さ)すかと云ふに、口碑に隨へば、こは陸上にて荷(にな)ひ易(やす)く、水上にては人を乘するに足(た)る物なりとの事なり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...田中正造翁などは口碑的豪傑である...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...口碑を採用せし點は至つて少く...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...東京の「遊楽街(リユ・ド・プレエジール)」の伝説口碑に通暁しているすぐれた土俗学者たちだ...
久生十蘭 「金狼」
...歴史口碑(こうひ)を共にし...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...第1図 アッシリアの口碑彫りたる象と猴それから古アッシリアのシャルマネセルの黒尖碑(第一図)を見ると...
南方熊楠 「十二支考」
...鳥類のある物たとえば烏などについては特殊の口碑があって...
南方熊楠 「十二支考」
...しかし口碑などと云ふものは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは或は口碑が若主人を嫡子と錯(あやま)つたので...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...土地の神々が旅をなされるという口碑があるか...
柳田国男 「年中行事覚書」
...いうのだとも語られている(『小谷口碑集』)...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...記憶せられていた口碑かと思う...
柳田国男 「山の人生」
...他日万福長者の第一世となったという土地の口碑は...
柳田国男 「雪国の春」
...「干宝晋記(かんほうしんき)」そのほか探せば数限りないほどこの類(たぐい)の口碑伝説(こうひでんせつ)はたくさんある...
吉川英治 「三国志」
...口碑伝説のたぐいは...
吉川英治 「随筆 新平家」
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