...口碑のいい商品は、口承によって広まる...
...彼女の口碑はとても高い...
...口碑によれば、当時神の婚礼などというおかしなことまでがはやり出したとのことであります...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...故土の口碑に近いものだと私は思つてゐるので...
太宰治 「清貧譚」
...(續出)○コロボツクル風俗考第二回(畫參看)理學士 坪井正五郎●衣服總説コロボツクルの衣服(いふく)に付きては口碑甚不完全なり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...以上は口碑に重(をも)きを置(を)きての説なり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...是等を括(くく)り合するには諸種の繩(なわ)及び蔦蔓(つたづる)の類を用ゐしなるべし●室内の有樣室内(しつない)の有樣に付きては口碑(こうひ)存せず...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...口碑を總括して判斷(はんだん)するに...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...それにもかかわらずこういう口碑は人の心を三韓征伐(さんかんせいばつ)の昔に誘う...
寺田寅彦 「田園雑感」
...東京の「遊楽街(リユ・ド・プレエジール)」の伝説口碑に通暁しているすぐれた土俗学者たちだ...
久生十蘭 「金狼」
...口碑に羊を欠如するに同じく...
南方熊楠 「十二支考」
...しかし口碑などと云ふものは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...口碑(こうひ)や技芸の中に伝わったものに...
柳田国男 「海上の道」
...同じ習俗口碑を存する村々は...
柳田国男 「年中行事覚書」
...『小谷口碑集(おたりこうひしゅう)』にもそのおかるの話は出ているが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...過度に素朴なる口碑は諸国に多く...
柳田国男 「山の人生」
...古くからの島民の口碑伝説...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...木曾史料とか郷土の口碑伝説などにはかなり詳しい...
吉川英治 「随筆 新平家」
...短時日に史料や口碑を漁(あさ)って来たのであって...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...土地の口碑だの、巌流島に関する何かの材料は、市の史料編纂課だの、郷土史家の吉永卯太郎氏や古老をさがして、今日のうちにべつに社会部の記者を頼んで訪問させておきますから、こっちはその間に、風師山から武蔵碑のある延命寺山(えんめいじざん)だのを一巡して、あの辺を念入りに踏査なすったほうが能率的じゃありませんか...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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