...その名刺には口止め料金のうち半金(はんきん)は自腹を切って置いたから...
芥川龍之介 「冬」
...ご存じの通り十人や二十人の口止め料には事欠かぬ資産家ですからね」アア何という大それた犯罪であろう...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...つまらぬことをいいふらしてはならぬと口止めをして居ります...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...充分の鼻薬と口止めが利いているのに相違なく...
中里介山 「大菩薩峠」
...口止めやら心付けやらを存分にはずんで...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...その代り一両は口止めによこせ」「まア仕方がねえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...嚴重に口止めをしたまゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一々厳重に口止めをして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...しっかり口止めするんだよ」「ハイ」まだ若くて美しい女房のお静は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――私は亭主(やど)に口止めされたのを守つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...黙っているんだよ」「ヘエ」平次は八五郎に口止めをして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これだけでございます」「口止め料を払っただろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...彼は矢崎から口止めの金を貰っている...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...その以前にボーイに大枚二十円を与えて口止めをしていたので大した失策にならずに済んだ...
夢野久作 「暗黒公使」
...呉羽さんの腕が凄いんだよ」「それからドウなすって……」「ところがサテ……帰って来てみると俳優たちは一人残らず口止めをされていると見えて...
夢野久作 「二重心臓」
...「ここらでよかろう」山下で降りて、藪八は、祝儀をやり、見知らぬ者に何か問われても、一切、いうなと、口止めした...
吉川英治 「大岡越前」
...かねて旦那様から口止めされてありましたで――どこまでも...
吉川英治 「宮本武蔵」
...口止めをなされていたこともありますし……」「前代未聞(ぜんだいみもん)の曲者(くせもの)だ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??