...口止め料として莫大な金(かね)を受け取った...
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
...しかも口止めされているんですが...
大阪圭吉 「三の字旅行会」
...話して見ると板倉は板倉で口止めをさせられ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...幸子は直ぐに口止めをした...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何と口止め料として五ポンド渡されたそうです...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...益満から固く口止めされているのに――)と...
直木三十五 「南国太平記」
...久々野のこの駕籠を担いで来た若い衆たちに固く口止めをして帰してやっていただきたいのと...
中里介山 「大菩薩峠」
...しつかり口止めするんだよ」「ハイ」まだ若くて美しい女房のお靜は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鰻上(うなぎのぼ)りに口止め料を取られ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...使いの者が誰からということは口止めされていると言ったそうだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...誰にも話してはいけないと口止めされていたのですけども……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...……それでなければお蝶がおれの居所を知って来るはずがない」率八はドギマギしながら頭を掻いて、「つい、口を辷(すべ)らしまして、親分とは言いませんが、その……家に客が居るッていう事を話したもんですから」「まあいいよ、口止めされても、つい喋舌(しゃべ)ってしまうところが、おめえの値打ちのあるところだ」「お人好しの率八でございますからね」「そのお人好しの家へ厄介(やっかい)になって、おめえに質草まで入れさせているのは済まない話だが、いずれそのうちには、たんまりと恩返しに儲けさせるから、どうか暫く辛抱してくれ」「ど、どう致しまして、親分に恩返しなんかして貰う覚えはありません...
吉川英治 「江戸三国志」
...お次さん……口止めされたな」見つめられると...
吉川英治 「大岡越前」
...誰にも洩らすなと口止めして帰した...
吉川英治 「三国志」
...柳斎の右馬介へは「誰にも洩らすな」と口止めしていた一事を...
吉川英治 「私本太平記」
...男山の奇禍はかたく口止めしておいたのに...
吉川英治 「私本太平記」
...家中へ口止めしたりした...
吉川英治 「日本名婦伝」
...口止めをなされていたこともありますし……」「前代未聞(ぜんだいみもん)の曲者(くせもの)だ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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