...うしろ姿を見送った教官は急にあらたまるような口振りになり...
上田広 「指導物語」
...なに気ない口振りを装い...
上田広 「指導物語」
...止したが良かろう」まことに横柄な言い方だが口振りは淡々としていた...
梅崎春生 「蜆」
...少し自信のなささうな口振りである...
太宰治 「津軽」
...あんなに弱つたことは生れてからはじめてですよ」練吉の口振りが意地の悪いものだつたにかゝはらず...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...昔の先生の講義の口振り顔付きまでも思い出されるので驚いてしまった...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...商売柄かなり突っこんだ所まで知って居るらしい口振りです...
野村胡堂 「古城の真昼」
...親分」全竜は以ての外の口振りです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分」全龍は以ての外の口振りです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今頃は欠伸(あくび)でもしてゐるだらうよ」平次は妙に諦らめた口振りでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この仕掛を知つて居るやうな口振りだつたな」「いやな謎を掛ける奴だと思ひましたよ」「その權三が何處に居る...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...脂(あぶら)つ濃いものは惡いと旦那樣が仰しやつて」下女のお今の口振りには...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは若夫婦の生活を蔭で批評する嫂の口振りからも...
原民喜 「永遠のみどり」
...――この下等な動物!」と語る時のルナアルの苦々しげな口振り...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...さらに二三日延期するような口振りであったのに...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...どうやら僕を非難したい口振りだが...
森本薫 「華々しき一族」
...「真紀子さんも日本へ帰るような口振りでしたよ...
横光利一 「旅愁」
...槙三は云うだけ云わずにいられぬ数学者らしい鋭い口振りになって来た...
横光利一 「旅愁」
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