...同情するような口振りもし態度もするけれど...
伊藤左千夫 「廃める」
...しツかりした口振りから推察すると...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...口振りの点から云っても...
上田広 「指導物語」
...うしろ姿を見送った教官は急にあらたまるような口振りになり...
上田広 「指導物語」
...落着いた口振りで話し出した...
薄田泣菫 「茶話」
...けれども其態度が極めて平靜で更に大問題と思へぬやうな口振りであつたので三藏は初めこそ驚いたが...
高濱虚子 「俳諧師」
...このお店に先廻りして待っていたもののように考えているらしい口振りでしたから...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...少し自信のなささうな口振りである...
太宰治 「津軽」
...昔の先生の講義の口振り顔付きまでも思い出されるので驚いてしまった...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...菊池君も略(ほ)ぼ承知らしい口振りであった...
中里介山 「生前身後の事」
...商売柄かなり突っこんだ所まで知って居るらしい口振りです...
野村胡堂 「古城の真昼」
...まことに他愛(たわい)もない口振りです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分」全竜は以ての外の口振りです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それはそれは何でもかでも引受けたやうな口振りで...
原民喜 「氷花」
...*50サント・ブーヴがユーゴーへ与えた辛辣(しんらつ)な諷刺の口振りを...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...口振りから察しても蕗子は決してその男を愛していないらしかったのです……)とね...
山下利三郎 「流転」
...容子(ようす)から口振りまで...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひとつご検死のときはよろしくと、妙な口振り……...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索