...船長はそんな口振りは少しも示さなかった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...私と親しくしているような口振りだったんですね...
林不忘 「安重根」
...その腹の底ではお園が精神に異状を呈したのも大根(おおね)の原因(もと)は私からの手紙に脅迫されたのだと思っているらしい口振りである...
近松秋江 「霜凍る宵」
...昔の先生の講義の口振り顔付きまでも思い出されるので驚いてしまった...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...ホームズの口振りでは...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...その上八重子の口振りによれば...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...当方を御咎めになるらしい口振り...
直木三十五 「南国太平記」
...商売柄かなり突っこんだ所まで知って居るらしい口振りです...
野村胡堂 「古城の真昼」
...まことに他愛(たわい)もない口振りです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分」全龍は以ての外の口振りです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...」母思ひらしい口振りで彼は云つたが...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...「遊びに?」老人は信じないらしい口振りでつぶやいた...
水野葉舟 「遠野へ」
...いやに老練な法律家の口振りを真似た様な...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...お父様の御機嫌をなおして頂くにはそれよりみちがないでしょう」姉は云いきかせるような口振りになった...
矢田津世子 「父」
...刑によらなければ処理のつかないような口振りを示しながら...
山之口貘 「野宿」
...心にかかっていた疑点を晴らしたらしい口振りでスープを飲んだ...
横光利一 「旅愁」
...容子(ようす)から口振りまで...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひとつご検死のときはよろしくと、妙な口振り……...
吉川英治 「新・水滸伝」
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