...抑(そもそも)「胡蝶夢」の筋と言えば...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...その看板を掲げたそもそもの初めは皆学生籍の若旦那株であって...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...抑々(そもそも)如何(いか)なる事を為すべきであるか...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...そもそも防火扉の締められる前に抜け出ていた...
大阪圭吉 「坑鬼」
...……そもそもの初日から僕は...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...そもそも已(すで)に自ら立ち...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...そもそもだな...
直木三十五 「南国太平記」
...三そもそも小説家のおのれが身の上にかかはる事どもそのままに書綴(かきつづ)りて一篇の物語となすこと西洋にては十九世紀の始(はじめ)つ方(かた)より漸(ようや)く世に行はれ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...そもそも最初自分がこの古蹟を眼にしたのは何年ほど前の事であったろう...
永井荷風 「霊廟」
...そもそもこの植民地同様のところから出立して...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...今まで我が一家はそもそも漢から...
中島敦 「李陵」
...「そもそも日本は万世一系の……」と日本の日本たる所以(ゆえん)を弁護しようとしかけたが――ああコン吉よ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...蓬とヨモギ源順(みなもとのしたごう)の『倭名類聚鈔(わみょうるいじゅしょう)』に蓬を与毛木(ヨモギ)としてあるのがそもそもの間違いで...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...私はこの頃ペニイのこと抑(そもそも)からね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...――お前はそもそも何ものだ? もう今夜の人々はみんな入つてしまつた筈だ...
三好達治 「測量船拾遺」
...かわいらしい男髷で打って出たのがそもそも人気の起った始め...
山本笑月 「明治世相百話」
...蜀人の仁なんていうものからしてそもそも俺たちの敵性じゃないか」云っているところへ...
吉川英治 「三国志」
...そもそも、この朝倉家などを、唯一のお味方と思って来ただけでも、その愚を悟りました...
吉川英治 「新書太閤記」
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