...ここには五つ六つくらいの女の子の案内人がいる...
上村松園 「余齢初旅」
...旅館四つ五つあり...
大町桂月 「秋の筑波山」
...子供も五つ、六つ、七つ、八つくらいまでは何とかゴマカス手もあるが、もう二十歳(はたち)、二十一となってはゴマカシても、とてもおっつくものではない...
橘外男 「雷嫌いの話」
...親はいつまでたっても子供を五つ六つにしか考えませんけれど」「そうかそうか...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...お師匠さま〔春琴のこと〕は舞がお上手(じょうず)だったそうにござりますが琴や三味線も五つ六つの時分から春松という検校さんに手ほどきをしておもらいなされそれからずっと稽古を励んでおられました...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...そこらに無雑作に五つ六つ置かれてある地蔵仏を見た...
田山録弥 「草みち」
...五つ六つ拾うごとに...
寺田寅彦 「どんぐり」
...――J・B・ステェア「サモア地誌」――一八八一年、五つの称号の中、「マリエトア」「ナトアイテレ」「タマソアリィ」の三つを有(も)つ大酋長ラウペパが推されて王位に即いた...
中島敦 「光と風と夢」
...ここは大きな道路が五つ六つ落ち合う広場のように思われた...
夏目漱石 「永日小品」
...ツ」續け樣に四つ五つ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...子供のほうは五つばかりで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...そのなかに葡萄パンが五つはいっていた...
久生十蘭 「金狼」
...金ずしですし五つばかり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...犇々(ひしひし)と思い出が迫り父のなつかしさ!四つ五つの 我にかえる――...
宮本百合子 「五月の空」
...それぞれ別々の五つの地帯これをめぐり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼女の右手の指に嵌(はま)っている五つの鐶(たまき)は...
横光利一 「日輪」
...最も高い方の五つの峰の標高が九〇〇〇から一〇〇〇〇メートルと定まった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...泳ぎの場所近くやつて來たと見れば宿から物乾竿を持ち出してその一群の中の五つ六つを突きつぶすのです...
若山牧水 「樹木とその葉」
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