...眼が口ほどに、いや口以上にものをいうのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...しかし諺にある通り『気があれば眼も口ほどにものを云い』であった...
小泉八雲 田部隆次訳 「雪女」
...口ほどにもない脆(もろ)さかげんとに吹き出してしまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...日頃の口ほどにない...
中里介山 「大菩薩峠」
...口ほどにもなく、あんまり弱腰だものですから、五十嵐もいたずら心が手伝って、つい弱腰をはたと蹴ると、よたとんは、「あっ!」とひっくりかえると共に、急勾配になっていた草原を、俵を転がすようにころころと、とめどもなく転がり落ちて行くのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...赤崎才市が口ほどにもなく働きの無いのに比べて...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...太さ煙管の吸口ほどの鋼鉄の鏨を押し出して見せるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まづ身支度が大変だよ」口ほどにもなく...
林芙美子 「浮雲」
...瓶の中の水はあと二口ほど残っていた...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...ほんの二た口ほど啜(すす)った喜兵衛は...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...何時(いつ)までもぞくぞくしやがっていけねえ』『口ほどもねえ悪党だ』『こう見えても...
吉川英治 「魚紋」
...口ほどにもねえ奴らだ」来国俊の血糊(ちのり)を拭って...
吉川英治 「剣難女難」
...「口ほどもないか...
吉川英治 「三国志」
...口ほどもない大敗を喫して...
吉川英治 「三国志」
...蜂須賀衆も口ほどもない雑兵(ぞうひょう)級の者ばかり――と密かに蔑(さげす)みながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...「やあ、口ほどもないぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...口ほどもねえ空つかいめ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...土瓶の口ほどな小さな性器をぴんと立ててみんなに誇示していた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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