例文・使い方一覧でみる「編上靴」の意味

...園が編上靴を穿（は）き終って... 園が編上靴を穿き終っての読み方
有島武郎「星座」

...と先方（さき）は編上靴（あみあげぐつ）で手間が取れる... と先方は編上靴で手間が取れるの読み方
泉鏡花「婦系図」

...）と酒井先生方の書生が主税に告げたのと、案ずるに同日であるから、その編上靴は、一日に市中のどのくらいに足跡を印するか料られぬ...
泉鏡花「婦系図」

...佐太郎は再び重い編上靴を運びはじめた... 佐太郎は再び重い編上靴を運びはじめたの読み方
伊藤永之介「押しかけ女房」

...まるで白い編上靴を草の上においてあるように見えた... まるで白い編上靴を草の上においてあるように見えたの読み方
海野十三「宇宙女囚第一号」

...博士の分は、茶色の古い背広に、廉手（やすで）なニッカーボッカー、模様入りの長靴下、編上靴、ソフト帽などで、いかさま土方の親分といった服装である... 博士の分は、茶色の古い背広に、廉手なニッカーボッカー、模様入りの長靴下、編上靴、ソフト帽などで、いかさま土方の親分といった服装であるの読み方
江戸川乱歩「悪魔の紋章」

...重い編上靴をはいていたからよかったものの... 重い編上靴をはいていたからよかったもののの読み方
サキ　Saki 妹尾韶夫訳「第三者」

...テーブルの上にあったがっしりした編上靴を持ちあげて... テーブルの上にあったがっしりした編上靴を持ちあげての読み方
リチャード・オースティン・フリーマン　Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳「予謀殺人」

...家を出る時でも、編上靴のように、永いこと玄関にしゃがんで愚図愚図（ぐずぐず）している必要がない...
太宰治「服装に就いて」

...それに赤皮の編上靴といふ全く独創的な出で立ちで本町の人通りを歩いて居ることもあつた...
寺田寅彦「蓑田先生」

...横に曲つてへつてしまつた女の黒い編上靴がおづおづと動いて行くのを眼の前にすると...
南部修太郎「ハルピンの一夜」

...厚底の編上靴（あみあげぐつ）をはいて反（そ）り返つてる青二才の牧師補と云つたやうなのか知ら... 厚底の編上靴をはいて反り返つてる青二才の牧師補と云つたやうなのか知らの読み方
ブロンテイ十一谷義三郎訳「ジエィン・エア」

...黒の編上靴――全体として少し猫背の感じ（スウイトウ・ストウブー）」しかし... 黒の編上靴――全体として少し猫背の感じ」しかしの読み方
牧逸馬「双面獣」

...... の読み方
山之口貘「鮪に鰯」

...編上靴（あみあげぐつ）を宙に踊らせて... 編上靴を宙に踊らせての読み方
夢野久作「空を飛ぶパラソル」

...編上靴（あみあげぐつ）をシッカリと搦（から）み付けて... 編上靴をシッカリと搦み付けての読み方
夢野久作「巡査辞職」

...ピカピカ光る編上靴... ピカピカ光る編上靴の読み方
夢野久作「ドグラ・マグラ」

...きっと思い出されるでしょう……」私は新らしい編上靴を穿（は）いた足首と... きっと思い出されるでしょう……」私は新らしい編上靴を穿いた足首との読み方
夢野久作「ドグラ・マグラ」