...戸部 俺は口がきけないから……思ったことがいえない……とも子の手を取って引き寄せようとする...
有島武郎 「ドモ又の死」
...まつすぐに口がきけない...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人人」
...しかしばあやは口がきけない...
海野十三 「人造人間事件」
...俄かに口がきけないらしく唇をぶるぶる慄(ふる)わせながら後に隠していた花束を前に出した...
海野十三 「地球発狂事件」
...お前は口がきけないのか...
海野十三 「電気鳩」
...とても仕事以外のことは口がきけないのです...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...翌日からまるで唖のようになってほとんど口がきけない...
大杉栄 「獄中記」
...もう舌を抜かれて口がきけないのだからねえ...
太宰治 「お伽草紙」
...もう舌を拔かれて口がきけないのだからねえ...
太宰治 「お伽草紙」
...「だ……だ……旦那様……そ……それは」と震えて口がきけないのです...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...どうしても思うように口がきけないの...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...しかもかわいそうに病気で口がきけない今...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...もう口がきけないからであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その面前で一言も口がきけないこともしばしばだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...子が親に意見めかしい事を言うさえあるに」木村六弥はいよいよ怒りのために口がきけない様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...幾松口がきけないのも無理はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ひとまず由紀をつれ戻さなければなるまい」「それはいったいどうしたということでしょう」「当人が口がきけないのだからなにもわからぬ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...仲間の者に大きな口がきけない...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??