...ゾラのルウゴン・マツカアル叢書を英文で讀み出したのである...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...反対側には竹叢がある...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...径(みち)なき叢(くさむら)を踏み分けつつ...
巌谷小波 「こがね丸」
...争闘(そうとう)の草叢(くさむら)の中から響いてきた...
海野十三 「地球盗難」
...叢(くさむら)を這い出して来た生腕(なまうで)とから受取った...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...作者はこれを国史叢書の中に収めてある活字版で読んだ...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...叢の中から人間の聲で「あぶない所だつた」と繰返し呟くのが聞えた...
中島敦 「山月記」
...叢(クサムラ)の古代日本(ニホン)の よろしさ――...
堀辰雄 「「古代感愛集」讀後」
...元来宋の時代の朱輔(桐郷の人で字は季公)という人の著わした『渓蛮叢笑』と題する書物に出ていて...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...茎は叢生直立し方形で高さ三尺内外もあり...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...しかし万緑叢中に点々としてその純白花の咲いている風情はまた多少捨て難い所がないでもなく...
牧野富太郎 「植物記」
...葉は叢生(そうせい)し...
牧野富太郎 「植物知識」
...素馨(そけい)の叢で半円形に囲まれたベンチの上に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...野猪の叢中(そうちゅう)に眠るや毛髪憤起...
南方熊楠 「十二支考」
...桂叢の墓誌銘は齋藤拙堂が撰(えら)んだ...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...嫩葉の伸びた草叢の襞に入り籠って来たものの品種は...
横光利一 「旅愁」
...すぐ又前は二間ばかりのだらだらした草叢(くさむら)をもった崖になって...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...これに関しては右の武内義雄氏が「漢石経論語残字攷」(『狩野教授還暦紀念支那学論叢』)という非常に優れた考証を書いておられる...
和辻哲郎 「孔子」
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