...やがて書棚にあるリーの叢書(そうしょ)の一冊をとって...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...彼は草叢からコソコソと匍いだしては樹の上に登り...
海野十三 「地球盗難」
...あすこに何かあるんだ」大宅は、先の例に慣(なら)って、先(ま)ず小石を二つ三つ投げつけると、三匹の犬は、叢の中から、一斉にニョッと首をもたげて、血に狂った六つの目でこちらを睨みつけた...
江戸川乱歩 「鬼」
...秋雨を衝(つ)いて人来る山の庵(いお)萩芒(はぎすすき)おほかた閉ぢし山の庵萩叢(はぎむら)の中に傘干す山の庵八月十五日より十八日に至る 山中湖畔...
高浜虚子 「六百句」
...草叢には秋草の花が咲き乱れている...
外村繁 「澪標」
...木立の外れの叢の上に...
豊島与志雄 「丘の上」
...この道は決して気味のよいものではありませんでした――草叢(くさむら)でガサと音がする...
中里介山 「大菩薩峠」
...叢の中からは、暫く返辭が無かつた...
中島敦 「山月記」
...わたしは鶉のやうに羽ばたきながらさうして丈(たけ)の高い野茨の上を飛びまはつたああ 雲よ 船よ どこに彼女は航海の碇をすてたかふしぎな情熱になやみながらわたしは沈默の墓地をたづねあるいたそれはこの草叢(くさむら)の風に吹かれてゐるしづかに 錆びついた 戀愛鳥の木乃伊(みいら)であつた...
萩原朔太郎 「青猫」
...水道道路のガード近くの叢に...
原民喜 「永遠のみどり」
...『広羣芳譜』の茱萸の条下に山茱萸として「朱実山下開、清香寒更発、幸与二叢桂花一、窓前向二秋月一、」の五言絶句が出ているが、この詩は本当の山茱萸のそれではなくてこれは山地の茱萸であろう...
牧野富太郎 「植物記」
...上手のカシバミの叢を分けて...
三好十郎 「おりき」
...非常に素早い足どりで萩(はぎ)の枯れ叢...
室生犀星 「野に臥す者」
...この叢書を世の中に出した時...
柳田国男 「故郷七十年」
...空地の草叢(くさむら)...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「――裏の竹叢(たけむら)へでも」とつぶやきながら...
吉川英治 「親鸞」
...草叢(くさむら)へ呼びあつめた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ここで著者は初めてハクルート叢書の存在を知り...
和辻哲郎 「鎖国」
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