...空に聳(そび)えた「れぷろぼす」が叢(くさむら)ほどな頭の上へ...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...叢(くさ)を刈ったりしたので...
淡島寒月 「寺内の奇人団」
...砂を敷いた庭の一隅に一叢(ひとむら)のわずかばかりな竹林が四角に囲われて立っており...
石原純 「アインシュタイン教授をわが国に迎えて」
...木の根を枕に叢(くさむら)に打倒れたる者を見たり...
泉鏡花 「活人形」
...あたりには草叢(くさむら)にすだく虫の声だけ...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...清朝に出版された叢書の中でも最も善い本と言はれ...
内藤湖南 「藏書家の話」
...いはゆる風流の淵叢となつてゐた...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...伸びきった空地の叢(くさむら)と白っぽい埃の路は星明りに悶(もだ)え魘(うな)されているようだった...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...薬礼(やくれい)と葬式の雑用(ぞうよう)とに多(おおく)もない貯叢(たくわえ)をゲッソリ遣い減らして...
二葉亭四迷 「浮雲」
...有馬農相の写真をつけた農民文学叢書も...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それから古典研究の叢書の別冊で現代文学篇が出ます(評論社)...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...叢文閣の本火曜迄の約束...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...煙を見詰めながらションボリして坐っている)(青年が上手の叢を出て...
三好十郎 「おりき」
...耳を夜叢の鳴虫に傾け...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...筍(たけのこ)が叢(むらが)り生じていた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...創元社から精しい心理學概説が十二冊の叢書として出ることになっている...
矢田部達郎 「心理學」
...やがてそれは館の庭にある竹叢(たかむら)に風のわたる音だということがわかった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...――大宋国の叢林には...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??