...彼には受身の性格がある...
...受身形にすると、あの文章がより自然になる...
...受身の態度では何も解決できない...
...この問題は受身になって考えるのではなく、自分で行動することが必要だ...
...彼女は受身の姿勢で、自分から素直に意見を言わないことがある...
...Qとの關係に於いては彼は常に受身だつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...まして社會に立つて受身の位置にある女性として男子に思はれるといふことの不快なるべき筈がない...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...艸木に対すると直に受身になり...
薄田泣菫 「独楽園」
...欧州列強に対し甚だ弱気で全く受身であったから...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...私たちはただ受身で立ったり歩いたりしているだけである...
中井正一 「過剰の意識」
...受身の自分を意味する)なる言葉が...
中井正一 「言語は生きている」
...むらむらとそれを受身にとって来る...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人の立ち廻りは今姉の自白するように受身のものばかりでは決してなかった...
夏目漱石 「道草」
...自分のみが決して空々しく受身なものではなかつた...
牧野信一 「蔭ひなた」
...そは客観的の歌は受身の官能に依ること多けれど...
正岡子規 「あきまろに答ふ」
...受身の屈従と小心とは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...自力で整理するだけの自主的な「考える力」を必死に否定してあらゆる矛盾した外部の状況に受身に...
宮本百合子 「女の手帖」
...見ろい、同じ土地の近くの同じ百姓同士が、これほど頼んでも書いてくれようというもの一人もいねえのは何だ? え、段六公、同じ百姓でいながら、その百姓仲間のためにしたことで兄貴がこんな目にあっているの、目の前に見ていながら、みすみす煮(にえ)湯ば呑まして知らん顔をしているのだぞ! (段六が何か言おうとするのに押しかぶせて)うう、百姓は弱え、受身だ、弱えとまたお前言う気だろが? 知ってら! それがどうしたてやおら達今朝っからここへ坐って膝もすりむけたし、通る百姓の一人づつに拝み続けだぞ! (再び下から叩きの響き)ううっ! あっ! (両手で顔を押える)……ああ段六公、おら帰ろうてや、連れてってくれ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...男色の受身という意味に用いられているのも...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...初(はじめ)の程こそ専ら受身で居たが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...防禦防戦、総じて、受身はとらず...
吉川英治 「上杉謙信」
...もう受身に受身を重ねてジリジリと生洲(いけす)の縁(ふち)へ追いつめられる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...山口の民衆の探究心がこの熱烈なヤソ会の闘士たちを一時受身にならせたことを示しているのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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