...彼には受身の性格がある...
...受身形にすると、あの文章がより自然になる...
...受身の態度では何も解決できない...
...この問題は受身になって考えるのではなく、自分で行動することが必要だ...
...彼女は受身の姿勢で、自分から素直に意見を言わないことがある...
...霊媒の心が受身になって居れば居るほど...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...始終受身に許りなつて口寡(くちすくな)にのみ応答してゐた...
石川啄木 「天鵞絨」
...艸木に対すると直に受身になり...
薄田泣菫 「独楽園」
...村尾さんはいつも受身の方で...
豊島与志雄 「千代次の驚き」
...受身で知ってみるべきであろう...
中井正一 「過剰の意識」
...話といっても、主膳は受身で、お絹だけが乗り気になって、珍しいものの数々を、ひとり合点(がてん)の受売り話みたようなものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...いちいちお雪ちゃんの言うことに受身になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...あのとき突返した自分の受身が...
中里介山 「大菩薩峠」
...勢い津田は始終(しじゅう)受身の働きを余儀なくされた...
夏目漱石 「明暗」
...受身になって楽しむところに存する...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...受身(うけみ)の形でね...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...人生に對してあくまで受身な態度をとつてゐる...
堀辰雄 「フローラとフォーナ」
...結局のところ相手が自分に協力してくれるその心にだけ立って自分の協力も発揮させられてゆくという受身な関係では...
宮本百合子 「明日をつくる力」
...この社会で受身な負担のにない手である女の苦しい感情が母性愛といういろどりで描かれている...
宮本百合子 「映画の恋愛」
...見ろい、同じ土地の近くの同じ百姓同士が、これほど頼んでも書いてくれようというもの一人もいねえのは何だ? え、段六公、同じ百姓でいながら、その百姓仲間のためにしたことで兄貴がこんな目にあっているの、目の前に見ていながら、みすみす煮(にえ)湯ば呑まして知らん顔をしているのだぞ! (段六が何か言おうとするのに押しかぶせて)うう、百姓は弱え、受身だ、弱えとまたお前言う気だろが? 知ってら! それがどうしたてやおら達今朝っからここへ坐って膝もすりむけたし、通る百姓の一人づつに拝み続けだぞ! (再び下から叩きの響き)ううっ! あっ! (両手で顔を押える)……ああ段六公、おら帰ろうてや、連れてってくれ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...初(はじめ)の程こそ専ら受身で居たが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...自然と受身になりながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...山口の民衆の探究心がこの熱烈なヤソ会の闘士たちを一時受身にならせたことを示しているのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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