...人は環境に対して受動的な地位にあるのみではなくして...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...必ずしも今云った意味に於て受動的なものには限られない...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...その限り矢張り受動的な性質を免れていない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...受動的な政治的自由主義を指すことが往々だからである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...彼は受動的な役目を演ずべき人間ではなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...全く受動的な無反応な冷たい唇だった...
豊島与志雄 「紫の壜」
...彼女の性質のうちにある受動的なものを注ぎ込んでしまっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...変更を許さざるもの、直接なるもの、正規なるもの、幾何学的なるもの、受動的なるもの、完全なるものが、撓(たわ)んだのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この苦痛を感ずる意味での受動的なこの忍苦は...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...受動的な悩みのなかに...
林芙美子 「浮雲」
...経験するというのは単に受動的な態度でなく...
三木清 「哲学入門」
...その受動的な日々の営みは...
宮本百合子 「衣服と婦人の生活」
...進展されているような受動的なものであるであろうか? それは全然反対だ...
宮本百合子 「「インガ」」
...緊張と中絶との全然受動的なくり返しで...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
...勉強な女大学生(受動的な)のように考えていたらしくて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...只おとなしいなんかという受動的なのではないから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...歴史は人を受動的ならしむ...
山路愛山 「凡神的唯心的傾向に就て」
...質料的理性といえども受動的ならざることを力説した...
和辻哲郎 「鎖国」
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