...取止めもない空想に耽りだした...
豊島与志雄 「鯉」
...彼の生命が取止められたと医師から告げられた朝だった...
豊田三郎 「リラの手紙」
...辛(やっ)と百石で家名だけは取止めたのであった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...地獄の釜(かま)の底から這(は)い出したように危うい命を取止めて参りました」「それにしては...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親爺の答は取止めもなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それまでは解りませんが――」權次郎の言ふことは一向取止めもなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...漸く命だけは取止めて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ちつとは精を出して取止めるやうに心がけたら宜かろ...
樋口一葉 「にごりえ」
...ちつとは精を出して取止めるやうに心がけたら宜(よ)かろ...
樋口一葉 「にごりえ」
...諸説みだれて取止めたる事なけれど...
樋口一葉 「にごりえ」
...小さいヨハンネスの命が取止められるようにと...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...生命は取止めることができるかどうかといふと...
室生犀星 「鉄の死」
...アノ取止めのない空想とか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...いつの間にか取止めもない事を考え初める……あのデパートのあの指輪を万引して...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ヤットの事で取止めた頭数を勘定してみると...
夢野久作 「爆弾太平記」
...その日のこともあるので評議は一応取止め...
吉川英治 「三国志」
...武蔵の就任取止めの沙汰を...
吉川英治 「宮本武蔵」
...けれど生命(いのち)だけは取止めたので...
吉川英治 「夕顔の門」
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