...そうして自ら取止めのない悲哀を持ちながらムカ腹を立てずにいた...
魯迅 井上紅梅訳 「「吶喊」原序」
...しかし漠として取止められないが...
長岡半太郎 「原子核探求の思い出」
...取止めの無い顏で日暮れを待ちました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何の取止めたこともありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親爺の答は取止めもなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...取止めたことは一つもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この祝言は取止めにしても異存(いぞん)はあるまいな」平次は勘兵衞の方へピタリと向きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幸ひ水を呑まなかつたと見えて虫の息がありますが」「助かるか」「命だけは取止めるかも知れません」「有難い」平次は直ぐ飛び出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これほどまで操といふものを取止めて置いただけ憐んで遣つて呉れ...
樋口一葉 「うつせみ」
...取止めんと手を延ばすに...
樋口一葉 「たけくらべ」
...それでお取止めになったというわけで……」顎十郎は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...それのお取止めお願え申そうとは私等思っていましねえで...
三好十郎 「斬られの仙太」
...アノ取止めのない空想とか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...取止めもなく声を放ってワアワアと泣出すのであった...
夢野久作 「名娼満月」
...その日のこともあるので評議は一応取止め...
吉川英治 「三国志」
...朝がけを取止めたからには...
吉川英治 「源頼朝」
...お取止めに」「――とも知らずに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...私は今考へれば極(ご)く取止めなき子供らしい答へをいたし升(まし)た...
若松賤子 「黄金機会」
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