...取次ぎに出る手廻しの...
泉鏡花 「婦系図」
...赤耀館の当主であった丈太郎に取次ぎましたが...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...伯父さんにお取次ぎをねがいます」宙は取次ぎの男が引込(ひっこ)んで往った後で...
陳玄祐 田中貢太郎訳 「倩娘」
...取次ぎなしには誰も通しはせん...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...お茶の運び工合から蒲団の直しよう、煙草盆の火の埋(い)け方、取次ぎのしかた、光沢拭巾(つやぶきん)のかけ方などを、少しシャがれたような声で舌速(したばや)に言って聴かせた...
徳田秋声 「足迹」
...公儀御腰物方の御用までも取次ぎ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...取次ぎが言葉のかるしけなるを受けて...
樋口一葉 「花ごもり」
...近ごろ経費を縮め手入れをしないので荒れてゐるからと取次ぎが言つた...
室生犀星 「名園の落水」
...湯島辺に住む八十島とお取次ぎ下されば...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...取次ぎは、休んで待つように、という返辞をもって戻った...
山本周五郎 「山彦乙女」
...その取次ぎを致しておりまするので……」「そのオモチャは何に使うの……云って御覧……」ハラムは急に両手をさし上げた...
夢野久作 「ココナットの実」
...お取次ぎしてみるから...
吉川英治 「三国志」
...ともあれ病間へお取次ぎくだされたい」と...
吉川英治 「私本太平記」
...取次ぎの小侍(こざむらい)に申しいれることには...
吉川英治 「神州天馬侠」
...お取次ぎだけを願われませんか」「ごかんべん下さい...
吉川英治 「新書太閤記」
...なにとぞお取次ぎを...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「――お取次ぎを賜(たま)われ...
吉川英治 「源頼朝」
...自分で取次ぎに出た事柄に...
吉川英治 「源頼朝」
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