...――編輯部の取扱いが違うんだ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...私たちの取扱い方がわからない...
海野十三 「火星兵団」
...そういう手荒い取扱いを受けても...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...ベエコン兄弟の取扱いかたにあったらしいと結論した...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...いずれにしてもこれらの素材の取扱い方に著者の心理分析的な傾向を認めても不都合はないはずであろうと思われる...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...何でも手近な題目を取扱い...
寺田寅彦 「雑感」
...こういう対象の取扱い方は実に科学者がその科学的対象を取扱うのと著しく類似したものである...
寺田寅彦 「漫画と科学」
...その問題の先々の取扱い方はその原理に於て已に決定されていなければならない...
戸坂潤 「科学方法論」
...ファシズムの経済的基礎の取扱いの深化...
戸坂潤 「読書法」
...病人を手荒らく取扱い...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...寝床の出し入れから衣服の取扱いまでをするのである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...あたかも妾的取扱いをうけるゼスチュアがそれみずからの態度の中にあったともいえるのである...
中井正一 「知識と政治との遊離」
...それについて同様な取扱いをすればよい...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...私が今晩こうやって演説をするにしても、私の一字一句に私と云うものがつきまつわっておってどうかして笑わせてやろう、どうかして泣かせてやろうと擽(くすぐ)ったり辛子(からし)を甞(な)めさせるような故意の痕跡が見え透(す)いたら定めし御聴き辛(づら)いことで、ために芸術品として見たる私の講演は大いに価値を損ずるごとく、いかに内容が良くても、言い方、取扱い方、書き方が、読者を釣ってやろうとか、挑撥(ちょうはつ)してやろうとかすべて故意の趣があれば、その故意(わざ)とらしいところ不自然なところはすなわち芸術としての品位に関(かかわ)って来るのです...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...我慢のならない小使の地位と教師による侮辱的な取扱いとが突然の絶望のなかで自分にいっさいの顧慮を忘れさせたのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...いつも片隅の事件として小さな取扱いを受けていた...
横光利一 「旅愁」
...父の死後は株券や税金の取扱いにはこの叔父の智慧が何より役立った...
横光利一 「旅愁」
...出来るだけ温和な取扱いをしようとしていた板倉勝重も...
和辻哲郎 「鎖国」
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