...どんな些細(ささい)なことでも自分を中心にしなければ取り合わないようなところもある...
有島武郎 「星座」
...姉はそれには取り合わないで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一途(いちず)に思いつゞけていたのだ」「お文(ふみ)をお持ちになりましたの」女童は長たらしい泣きごとには取り合わないで...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...まるで取り合わないで...
谷崎潤一郎 「少年」
...今夜弘君を連れて東京へ行って来るよ」高夏は取り合わないで...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...もう彼に取り合わない様子をした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...他の二人へは少しも取り合わないで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一切取り合わないで下さいよ...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...そのような御役所式な通達は無視して取り合わないがよかろうと...
豊島与志雄 「水甕」
...静かなるものは決して取り合わない...
夏目漱石 「草枕」
...兄はかえって冷然とすべてに取り合わない気色(けしき)を見せた...
夏目漱石 「行人」
...取り合わないでもいいから...
夏目漱石 「野分」
...最初から取り合わない方がよっぽどましだった...
夏目漱石 「明暗」
...一向取り合わない人達もありましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...取り合わないで帰ってしまった...
正岡容 「寄席」
...二人の葬儀をいっしょにしてもらうというような約束は前にしてあったのだからね」大将はまだ夫人の嫉妬(しっと)に取り合わないふうをして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...仔鴉がミミズに取り合わないのを見とどけると子供等は...
矢田津世子 「茶粥の記」
...彼女は「まさか」と言って取り合わない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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