...婿殿を迎える用意は何もかもととのうておるのに...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...媛のおとうさまとおかあさまとは、どうかして、そのお婿さんを、どこの何びとか突きとめたいと思いまして、ある日、媛(ひめ)に向かって、「今夜は、おへやへ赤土をまいておおき、それからあさ糸のまりを針(はり)にとおして用意しておいて、お婿(むこ)さんが出て来たら、そっと着物のすそにその針をさしておおき」と言いました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...老婆はその夜のうちに孫婿の許へ引移った...
田中貢太郎 「地獄の使」
...あっしの考えの至らなかったところだ」「…………」「婿の儀八さんが賭場へ出入りすると喜平さんに言いつけたのも仁三郎だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...婿選みという段になった時...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その婿養子にされただけに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...近いうちに婿(むこ)を取ることになつて居るから――と體よく斷わつたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...中野正剛を婿にした...
宮本百合子 「行為の価値」
...なかなかそういう会へ出て来ますまい」中川「出て来ないような男子は無論婿の候補者とするに足りません...
村井弦斎 「食道楽」
...かえって昔の婿でおありになった六条院が懇切に身を入れてあとの仏事のことなどをいろいろとあそばされたのに感激したものである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こちらの望んだ結果でなかったと言ってもおろそかにはできない婿君であると弱くなった心から総角の姫君は思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これはまして御婿として御歓待あそばす御心(みこころ)がおありになる場合であったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...是が後に棠軒の女婿となるべき碧山(へきざん)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その男をおのぶの婿にして...
山本周五郎 「さぶ」
...加内へ婿にはいる少しまえから勘定所へ勤めていた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...婿入りをすると間もなく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それは彼女に許婿があることで失敗した...
横光利一 「悲しみの代價」
...婿(むこ)様と呉夫人が...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索