...」「すると何かね、婿を選ぶにも、およそその条件が満足に解決されないと不可(いか)んのだね...
泉鏡花 「婦系図」
...「おらも婿だが、昔から譬(たとえ)にいう通り、婿ちもんはいやなもんよ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...どんな立派な花婿姿になって来るか見てて下さい...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...お婿さんは地主だから...
太宰治 「津軽」
...孫恪はそのまま女の家に居座って入婿となった...
田中貢太郎 「碧玉の環飾」
...孝廉はその詩によって婿(むこ)を択(えら)ぼうとしていた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「連城」
...孝廉は人を王の家へやって婿に知らした...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「連城」
...見まいとしている婿の姿が...
徳田秋声 「足迹」
...めずらしく大工の妹婿が早く帰ってきたので...
徳永直 「冬枯れ」
...花婿が花嫁の里帰りから帰るのを待ち兼ねているところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...一番仲の惡かつたのは誰だえ」「娘の婿になる筈だつた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ある寡婦(やもめ)の家へ入り婿となって...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...婿をテーマにした劇は恐ろしいものよ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ノズドゥリョフと妹婿が乗った半蓋馬車(ブリーチカ)と並んで駈けて行ったから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...自分の身体さえ大切にしないような男子を婿にしたらどうして妻君の身体を大切にしてくれましょう...
村井弦斎 「食道楽」
...たまさかにもせよ婿としてこの人を出入りさせていれば幸福感は十分大臣にあるであろうと見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...良(え)え婿どんじゃなア」と夫婦で申します...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...婿さんを二人とも一杯くわせて...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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