...おいおい泣けるわけのものじゃない...
芥川龍之介 「樗牛の事」
...葉子はだれの前でも素直(すなお)な心で泣けるような気がした...
有島武郎 「或る女」
...快く泣ける映画が作られたということはいろんな意味で私を懐疑的にしないではおかない...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
......
違星北斗 「北斗帖」
...泣けるだけ泣いてゐた...
武田麟太郎 「一の酉」
...いくらでも泣けるのでした...
太宰治 「人間失格」
...泣ける涕はおのおのの頬を傳へてはてあらず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...打たれた痛さだけ遠慮なく泣ける樣な國に生れたかつた...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...あの子供のころのように泣けるのである...
永井隆 「この子を残して」
...心菫に泣ける薔薇...
中原中也 「ヂェラルド・ド・ネルヴァル」
...舞台で演ってゝ泣ける芝居も...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...やっぱり面白いし、泣ける...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それは私がそのためにすぐこうして泣けるには...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...まったく泣けるわ...
宮本百合子 「刻々」
...健気(けなげ)で、泣けるそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...涙を流してもかいなく無益であればこそいよいよ泣けるのだ」と言った...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ母を思うて泣けるのだった...
矢田津世子 「父」
...泣けるだけ泣いてしまう事だけが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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