...金持ちのお嬢さんでふたりは学校以外にいろいろなことを仕込まれたが取り分け舞踊は両方の親達が好きだったので...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...鉱夫たちさえ尻込みしてその取り分け作業を嫌った...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...取り分け優秀という点は...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...さてはとここを取り分け丁寧に解きほぐしてゆきますと...
橘外男 「蒲団」
...取り分け気心の知れない外国人の前などでは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...されば春琴女の閉じた眼瞼(まぶた)にもそれが取り分け優しい女人であるせいか古い絵像の観世音(かんぜおん)を拝んだようなほのかな慈悲を感ずるのである...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...取り分け御婦人の勢力と申したら大したものでげす...
谷崎潤一郎 「幇間」
...閑雅な京都の中でも取り分けて閑寂なので人に悦(よろこ)ばれるところであった...
近松秋江 「黒髪」
...しかし私にとっては取り分けて悪人でした...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...バタを取り分けた...
徳田秋声 「縮図」
...取り分け千代子を可愛(かわい)がった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「それで私の取り分は?」と優しく訊(き)いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...前皇太弟とは御同胞といっても取り分けお睦(むつ)まじかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これを取り分けての判斷(一分法(パルチクレエル))とす...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...取り分けて本国をお愛しなさい...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...別に取り分けて大切に保存しておく習わしは...
柳田国男 「海上の道」
...「おめえの取り分の先渡しだ...
山本周五郎 「さぶ」
...自分たちの肴(さかな)をべつに取り分けた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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