...日本から木村に持って行くように託された品々をトランクから取り分けた...
有島武郎 「或る女」
...主計科では取り分だけ取ると...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...金持ちのお嬢さんでふたりは学校以外にいろいろなことを仕込まれたが取り分け舞踊は両方の親達が好きだったので...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...聞いたところで取り分け自分に対しては口の重い雪子が...
谷崎潤一郎 「細雪」
...東京と云うところは冬が取り分けしのぎにくいと聞いていましたが一日として名物のから風が吹かぬ日はなく寒に入ってからの寒さはまことに生れて始めてのことにて今朝などは手拭(てぬぐい)が凍って棒のようになりバリバリ音がするのですが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...取り分け鯛の好きな幸子が...
谷崎潤一郎 「細雪」
...エツコサンに私共や取り分け子供達からよろしくとお伝え下さいませ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...取り分けその眼は切れが長く...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...取り分け今宵の桔梗の方は...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...取り分け鼻のない三枚目などが引き立て役に登場する芝居は...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...取り分け僕の妻との交際がそんな醜いもんでないことは...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...閑雅な京都の中でも取り分けて閑寂なので人に悦(よろこ)ばれるところであった...
近松秋江 「黒髪」
...取り分け千代子を可愛(かわい)がった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...それを他の小皿へ取り分けるために部屋を出て行った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...取り分け淋しいのは...
北條民雄 「すみれ」
...是は収穫の際から特に取り分けて...
柳田国男 「海上の道」
...別に食物を取り分けて供える風があるか...
柳田国男 「年中行事覚書」
...白木の折敷(おしき)に肴を取り分けて...
吉川英治 「上杉謙信」
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