...取り分け和歌はようお詠みなされましたが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...聞いたところで取り分け自分に対しては口の重い雪子が...
谷崎潤一郎 「細雪」
...取り分け気心の知れない外国人の前などでは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...取り分け鯛の好きな幸子が...
谷崎潤一郎 「細雪」
...取り分け道成寺が好きであるところから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...取り分け雪子ちゃんへの影響と云うことを...
谷崎潤一郎 「細雪」
...御一族のうちでも取り分け頼みになすっていらしったのですが...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...されば春琴女の閉じた眼瞼(まぶた)にもそれが取り分け優しい女人であるせいか古い絵像の観世音(かんぜおん)を拝んだようなほのかな慈悲を感ずるのである...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...取り分け最も喜んだのが花婿の則重であったことは前にも述べた通りである...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...取り分け鼻のない三枚目などが引き立て役に登場する芝居は...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...取り分け御婦人の勢力と申したら大したものでげす...
谷崎潤一郎 「幇間」
...それを越える分はいくらでも自分の取り分...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...バタを取り分けた...
徳田秋声 「縮図」
...籃の中のものを小皿へ取り分けている...
夏目漱石 「三四郎」
...取り分け千代子を可愛(かわい)がった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「私の取り分は取り戻すさ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...残念ながらあなたの取り分にうんと課税しなければなりません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...アナウンスされて一ばん困るのは芸人の名前――取り分け講釈師の名前である...
正岡容 「下町歳事記」
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