...もしもの変が起った時取り乱さないくらいの覚悟をさせるのも...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...いかなる場合にも取り乱さない省察の周到さにおいて...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...然し今から考えて見るとそれは死を覚悟した然し取り乱さない緊張さであったと思われます...
宮本百合子 「有島さんの死について」
...取り乱さない様子――強いて気を落つけて居る母の顔にはいかにも苦しそうな表情があった...
宮本百合子 「悲しめる心」
...みずから取り乱さないで罰するであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「…………」あくまで取り乱さないそのすがたが...
吉川英治 「新書太閤記」
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