...私は取る物も取りあえず...
芥川龍之介 「秋山図」
...そこで取りあえず金策にとりかかって一週間程くらした...
辻潤 「ふもれすく」
...そこで某殺人事件の種取りを命ぜられた記者は現場に駆けつけて取りあえずその材料を大急ぎでかき集めた上で大急ぎでそれを頭の中のカタログ箱の前に排列してそうしてさし当たっていちばんよいはまりそうな類型のどれかにその材料をはめ込んでしまう...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...略儀ながら取りあえず葉書を以て申上候儀は貴店御発行の能率新報最近号のうち「国民皆農私説」は非常なる御卓見と存じ...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...子供の養育費として取りあえず二千円くれと申すのでした...
浜尾四郎 「死者の権利」
...取りあえず至当の処置をとることになった...
久生十蘭 「魔都」
...人は取りあえず川に沿って歩いた...
本庄陸男 「石狩川」
...そこだけの一廊(かく)を取りあえず伐木して...
本庄陸男 「石狩川」
...取りあえず腰を落ちつけるところを占有しなければならぬと焦るのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...そこへ取りあえず羽振医学士にぶつかって...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...最近の出来事を反射交感する部分だけが今朝ほどから取りあえず覚醒致しまして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...取りあえずその内容の概要(あらまし)を...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その手初めとして取りあえず慶尚南道(けいしょうなんどう)の有志...
夢野久作 「爆弾太平記」
...取りあえず僕に引渡したんですが...
夢野久作 「焦点を合せる」
...取りあえず月江に代って一同へ喪(も)をのべ...
吉川英治 「江戸三国志」
...取りあえずそう命令した...
吉川英治 「三国志」
...南の境にいた司馬懿(しばい)仲達が取るものも取りあえず都へ上(のぼ)って来た...
吉川英治 「三国志」
...焚香(ふんこう)のかわりに取りあえず...
吉川英治 「新書太閤記」
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