...そういう時仲間のものは黙ってそれが自然に収まるのを待っているよりほかはない...
有島武郎 「星座」
...十日ばかりしてやっと収まることは収まったが...
田中貢太郎 「切支丹転び」
...そのような一片の紙きれを以て収まる筈はないのであった...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...これだけの品物が収まるやろうか思うたけど...
谷崎潤一郎 「細雪」
...原稿用紙のコマの中へ字が一杯に収まるくらゐに書くのである...
谷崎潤一郎 「文房具漫談」
...不連続線の狂風が雨を呼んで干からびたむせっぽい風が収まると共に...
寺田寅彦 「五月の唯物観」
...一般に不安は諦らめれば収まるものらしいが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...いつでも胃の中に収まるべきものである...
夏目漱石 「一夜」
...その響が収まると前よりも倍静かになる...
夏目漱石 「坑夫」
...波瀾の収まると共に...
夏目漱石 「明暗」
...前年の二重政府的情勢もこれで収まるかに見えた...
服部之総 「尊攘戦略史」
...いずれは彼の骨も収まるにちがいない...
原民喜 「死のなかの風景」
...その騒ぎが収まると...
原民喜 「死のなかの風景」
...いや如何(どう)しても敗北でないと収まる...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...じきに収まることもあった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...ザラ……浮くだけ浮いたらこんな歯の病ひなんて収まるだらう――私は...
牧野信一 「悪筆」
...漸くそれが収まると...
牧野信一 「晩秋」
...一寸四方の箱に収まる蚊帳(かや)を持ちいると聞き...
南方熊楠 「十二支考」
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