...そういう時仲間のものは黙ってそれが自然に収まるのを待っているよりほかはない...
有島武郎 「星座」
...革命後中央に収まる金は僅かに二千万両(テール)に過ぎぬ...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...十日ばかりしてやっと収まることは収まったが...
田中貢太郎 「切支丹転び」
...風が漸(ようよ)う収まるのを待ってその忌(い)ま忌(い)ましい脆弱(ぜいじゃく)な家へ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...沢崎の手紙は罫引(けいひ)きの書簡箋(せん)一枚へ(先日幸子が未亡人の許(もと)で見せられたのは巻紙へ毛筆でしたためてあったのに)一杯に収まるようにペン字で書いてあり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...原稿用紙のコマの中へ字が一杯に収まるくらゐに書くのである...
谷崎潤一郎 「文房具漫談」
...不連続線の狂風が雨を呼んで干からびたむせっぽい風が収まると共に...
寺田寅彦 「五月の唯物観」
...指輪が見つかったときその疑問も収まる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...一般に不安は諦らめれば収まるものらしいが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...いつでも胃の中に収まるべきものである...
夏目漱石 「一夜」
...雨はしだいに収まる...
夏目漱石 「草枕」
...もう少しで双方(そうほう)がぴたりと出合って一つに収まるというところで...
夏目漱石 「三四郎」
...波瀾の収まると共に...
夏目漱石 「明暗」
...あらかじめ無事に収まる地震の分ってる奴等が...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...その騒ぎが収まると...
原民喜 「死のなかの風景」
...手の震えが収まると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...ザラ……浮くだけ浮いたらこんな歯の病ひなんて収まるだらう――私は...
牧野信一 「悪筆」
...騒々しい喚きは次第に収まるのであつた...
牧野信一 「剥製」
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