...そういう時仲間のものは黙ってそれが自然に収まるのを待っているよりほかはない...
有島武郎 「星座」
...十日ばかりしてやっと収まることは収まったが...
田中貢太郎 「切支丹転び」
...そのような一片の紙きれを以て収まる筈はないのであった...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...これだけの品物が収まるやろうか思うたけど...
谷崎潤一郎 「細雪」
...沢崎の手紙は罫引(けいひ)きの書簡箋(せん)一枚へ(先日幸子が未亡人の許(もと)で見せられたのは巻紙へ毛筆でしたためてあったのに)一杯に収まるようにペン字で書いてあり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...どうせ三人こないになったら無事に収まるはずあれしませんさかい...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...不連続線の狂風が雨を呼んで干からびたむせっぽい風が収まると共に...
寺田寅彦 「五月の唯物観」
...ただ社会人事に関する限り定型のストックが科学記事の場合とは比較にならぬほど豊富だからたいていの場合にはそれほどひどく曲げなくても収まるようなちゃんとした型が見つかりやすいのに...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...指輪が見つかったときその疑問も収まる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...その響が収まると前よりも倍静かになる...
夏目漱石 「坑夫」
...その騒ぎが収まると...
原民喜 「死のなかの風景」
...それぞれ何処かの家の戸棚に収まるのだらう...
原民喜 「火の子供」
...手の震えが収まると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...じきに収まることもあった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...きっとうまく収まると示唆しておる」メアリがぎくっとして...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...そしたらその憤慨の情は収まるであらう――などと私を誘うた...
牧野信一 「彼に就いての挿話」
...騒々しい喚きは次第に収まるのであつた...
牧野信一 「剥製」
...一寸四方の箱に収まる蚊帳(かや)を持ちいると聞き...
南方熊楠 「十二支考」
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