...それを反駁することは吾々の今の目的ではない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...と反駁するだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...そういうわたしの論断を真正面から反駁するものはない...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...反駁する者は、決してそんなことはあるべきはずのものではないと言い、主張するものはいよいよそれが事実あり得ることで、たとえば居合(いあい)の上手が切れば、切られた人が、切られたことを知らないで歩いていたという実例や、八丁念仏の謂(いわ)れなどを幾つも説いて、それは要するに剥(む)いてみる動物の精力の強弱のみではなく、その皮を剥ぐものの手練と、刃物の利鈍によるというようなことを述べて、決してあいくだりませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...なぜといえば主張する者も、書物や又聞(またぎき)を証拠として主張するのであるし、反駁するものも、常識上そんなことが有り得べきものではないという点から反駁するのでありますから、ドチラもこの事実を、目(ま)のあたり見たものの口から出る議論ではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...以前の如く大に反駁するといふやうなことはありませんでした...
長塚節 「知己の第一人」
...自分の主張を自分で反駁するというような結果にしょっちゅう陥っている...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...「『レトワール紙』の議論のこの節を反駁するだけでいいのなら...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...まン中にいる彼が弱々しく反駁する...
本庄陸男 「石狩川」
...本気になって反駁するのは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...あの人の説を批評するのでも反駁するのでもありませぬが...
森林太郎 「混沌」
...前の二つに対しても一一反駁する事は煩わしくもあるし馬鹿気ているからすべて省略する...
森於菟 「屍体異変」
...それにしてもこれを反駁することは甚だたやすい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼は必ず反駁するか冷評するか...
山路愛山 「明治文学史」
...同情論へ対して反駁する者も少くはない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...一般に受容されている所見を反駁するに当って...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...この迷妄を打破しなければ人間の幸福は得られないことを説いて彼を反駁する...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
...反駁するばかりであった...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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