...ことさらにかような点を挙げて反駁することにのみ急である人々を厳に戒めたいと思うのである...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...もう僕は我慢出来ん」フランボーが反駁するような調子でいった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...真なる事柄を反駁することにおいてよりも...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...すると夫は、併しこの特許を取っておけば後々の研究費が十分出るから、結局之が最も社会のためになるのではないか、と考え考え、反駁する...
戸坂潤 「技術へ行く問題」
...専門の予備知識のない素人を立ち合わせて何の意味があるかと反駁するかも知れぬが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...石村の説を反駁するという形にはならず...
豊島与志雄 「擬体」
...反駁する者は、決してそんなことはあるべきはずのものではないと言い、主張するものはいよいよそれが事実あり得ることで、たとえば居合(いあい)の上手が切れば、切られた人が、切られたことを知らないで歩いていたという実例や、八丁念仏の謂(いわ)れなどを幾つも説いて、それは要するに剥(む)いてみる動物の精力の強弱のみではなく、その皮を剥ぐものの手練と、刃物の利鈍によるというようなことを述べて、決してあいくだりませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の主張を自分で反駁するというような結果にしょっちゅう陥っている...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...まン中にいる彼が弱々しく反駁する...
本庄陸男 「石狩川」
...本気になって反駁するのは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...反駁する人があるかも知れない...
武者金吉 「地震なまず」
...あの人の説を批評するのでも反駁するのでもありませぬが...
森林太郎 「混沌」
...そして「反駁する学よりほかに学を有せず」と称した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼は必ず反駁するか冷評するか...
山路愛山 「明治文学史」
...――と反駁する人があれば...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...一般に受容されている所見を反駁するに当って...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...この迷妄を打破しなければ人間の幸福は得られないことを説いて彼を反駁する...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
...反駁するばかりであった...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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